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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 182

「えっ!?そうなんだ…」
自分の思惑が外れ、美菜子はどこかがっかりしてしまう。

「何ぃ?…浮かない顔して、滝谷旬がどうかしたの?…」
「あ、うん…まさか旬と一緒に…舞はいなかったよね?…」
「いるわけないじゃん。何ぃ?…なんで舞が旬と一緒にいると思ったのよ?」
桜が興味津々といった表情で、目を輝かす…

「いや…それがね、舞が碧の家の食事会に行って、旬も一緒にいたのよ…」
「へぇ、それってすごいね」
「碧の招待らしいんだけどね、それはいいんだけど…」
「けど?」

「…その夜から、舞が行方不明なんだ」
「えっ…」
美菜子の言葉に、桜が絶句する。

「ああ、そうだ…桜、昨日の夜、彩花と可憐は見なかった?」
「え?あー…なんか、遅い時間に家の前を通って行ったよ。何かあったのかな、声はかけなかったけど…」

「何かって?…様子がおかしかったとか?」
「ううん、男子が一緒だったから声掛けられなかったのよ…」
「男子…?」
「うん。彩花と可憐の横でバイクを引いていたんだ…」
「そいつ黒獅子?…それとも青海?」
「私服だったからよく分からないけど…旬に負けず劣らずのかなりのイケメンだったよ。」
「イケメンか…、彩花と可憐は怖がってはいなかった?」
「ううんぜんぜん、どっちかって言うと喜んでいるみたいだったけど…」

…どういうことだ。
あの2人は同じ中学で、行動を共にすることが多い。

ナンパか?それとも、もともと知ってる奴だったのか?

族的行為をするなら黒獅子の連中だろう。だが、バイクを買える財力は青海でないと…いったいどっちだ。

…そのとき、美菜子と桜、両方の携帯が鳴る。
「美咲か…」

『これから緊急会議を行う。至急生徒会室に集まること』

美菜子の背中に嫌な汗が流れた…
自分の思っていたこと…それはそうであって欲しいと願っていたに過ぎないと思い知らされる…

「…舞」
崩れ落ちそうな身体で、美菜子は桜にしがみつく…

「美菜子!しっかりして…!…皆で対処を考えなくちゃでしょ!」

普段大きな声など出したことのない桜の声が、辺りに響いた…

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