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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 181

―朝。

眩しい朝日が差し込む。今日も雲ひとつない快晴だ。

戸松美菜子の朝は、隣に住む寝ぼすけの親友を起こすことからいつも始まる…のだが、
「そっか…碧ん家に行って、その後どうしたんかな」
スマホヲ手にしたところで、いったんやめた。

家を出る時間。
「美菜ちゃん…ちょっといい?」
「どうしたんです?」
門の前に立つその親友の母親に声をかけられた。

「舞、昨日どうしたのかしら」
「帰ってこなかったんです?」
「そうなの…いつもは帰るなり泊まるなりメールが来るはずなんだけど…」
「はあ…おかしいですね」

おかしいとは言っても…この前のようなこともありましたし…
「電話とかしてみました?」
「したけど…繋がらなかったのよ」
…それは本当におかしいかも知れん

「私のほうからも連絡してみます」
「お願いね」
美菜子は学校へと向かう。

その途中、スマホに着信が入る。
「美咲か…もしもし?」
『美菜子…大変だよ』
「大変って、何が?」
『舞の行方がわからないの…彩花と可憐も連絡がつかないし…』

「えっ?碧の家に泊まったんじゃないの?…」
この時の美菜子はまだ事の重大性に気づいて無かった。

『もちろん1番に連絡したはよ!門番の話しだと、9時過ぎに滝谷旬と出て行ったって…』
ふふっ…
それなら旬と一緒にラブホに行ったに決まっている…
そのうち照れた顔して帰ってくるだろうと、呑気に構えていた。

しかし…
学校に着いても、いっこうに舞がやってくる気配はなかった。
それは彩花と可憐も一緒だ。

「…きっとラブラブで時間を忘れている…いや、それにしては遅すぎる…」
美菜子も次第に疑問を感じ始める。
「それに彩花と可憐もいないってのは、何か関連があるのか?」

疑問を持ちながらも、探し出すすべは思い付か無かった。
こうなったら、滝谷旬に直接聞くしかないよな…

これで滝谷旬もいなかったら、2人は駆け落ちでもしたこともありうる…
それはそれで問題だけど、それなら全面的に応援しちゃうんだけどね…

美菜子はそっと授業を抜け出し、一人黒獅子へと向かった。

周りを注意深く見ながら校門を出た。
「…よし」
美菜子は黒獅子に向かって歩きだす…

「あれっ、美菜子?どしたの?」
「え…桜?あんたこそ遅刻?」
「やだなぁ、人聞き悪い。妹が熱出しちゃって…学校には連絡してるよ」
「あ、そう…」

そういえば、桜は滝谷旬の家と近所だった…美菜子は思い出した。
「ねぇ桜…今日、滝谷旬は見た?」
「ああ、うん、いつもと変わらなかったけど?」

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