風紀委員Girls! 177
「ああ!!もうイキそぅだぁ…!!…」
旬の叫びが遠くで聞こえる…
舞は自分の意識が、どこか別のところに行っているのに気づく…
月光に浮かび上がる男子の背中を高い所から見下ろす…
懸命に振っている引き締まったお尻は、旬に間違いなかった…
その下で悶えている女の子…
あれは私?…
私…あんな顔してるんだな…
見下ろし眺める私の顔は、虚ろな瞳で、一筋、涙を流していた。
その涙が、痛かったからなのか、旬とひとつになれた嬉しさからなのか、今はまったくわからなかった。
「舞、もう、俺、イクぞ!」
旬の切羽詰った声が響く。
「うっ、ああ、あっっう、ああああああっ!」
私は、言葉にならない叫びを上げた…
…私の意識は、そこでいったん落ちた―
栗の花…?
そんな香りに促され…意識は段々に覚醒していく…
汗で前髪を額に貼付けた旬が、崩れるようにしてキスをしてきた…
終わったんだ…
押し割ってくる長い舌を絡ませながら、舞は旬の頭を抱きしめた…
「大丈夫だったか?」
唇を離した後、旬が舞に尋ねた。
「うん…最初はちょっと痛かったけど。でも、だんだんそれもなくなった…なんか意識が飛んでて、よく覚えてないけど」
「そうか、そんなもんなのかな」
「でも、一生の思い出だよ」
「おう…」
照れくさい顔をする旬。
「さて…もう帰る?」
芝生の上に散らかった制服とスカートを着なおしながら、舞は旬に聞いた。
「ああ…もうちょっとな…」
今だ裸のまんまの旬は、芝生に寝転び大きく伸びをする…
すっかり小さくなったモノが目に入り、舞は感心しながらそれを見詰める…
あれがあんなにも大きくなったのかぁ…
男の肉体の神秘を感じずにはいられなかった…
「ん…何見てんだよ?」
「もうぅ〜風邪引くよ!」