風紀委員Girls! 178
「俺は別に大丈夫だけど…」
舞は旬の足元の制服を手渡した。
観念して、服を着だす旬。
大きく、たくましい背中。
初体験は、旬でよかった…舞は心からそう思った。
「(…美咲たちの報告どうしようかな)」
「ん…何か言った?」
心の声を聞かれたのかと思いドキリとした…
な訳ないよね;…
「ううん、何も…」
「なんだ、俺のこと『好き』って言ったのかと思ったぜ…」
「残念〜!私は心にもないことは口に出せないたちなんでねぇ〜」
「なんだよ…お前ってホント素直じゃね―のなぁ〜」
肩に腕を回してくる旬…
その肩に舞はもたれ掛かった…
「(ホントは素直になりたいんだけどね…)」
旬に身体を預けながら、舞は少し顔を背けた。
月明かりが2人を照らす。
時間が許すなら、いつまででもこうしていたいけど…
「…下着、取ってこなくちゃ」
「一人で行けるか?」
「子供じゃないのよ?」
「何なら貸してやろうか?」
まだ閉めてはいないチャックを開く旬…
「ばかぁ、そんな大切なもん借りれる訳ないよ。」
わざわざ危険を犯してまで清美に取りにきたパンツ…
旬のそういうとこ…好きなんだよね。
「迷子になんなよ、俺ずっと待ってるからな。」
「あ、ああ…うんっ」
…自分の顔が赤くなりだしているのがなんとなくわかる。
たまに真面目な顔して言う一言に弱いんだよ…
着替えをした部屋…通ってきた道を覚えてはいた。
少し迷ったけど、なんとかたどり着く。
扉に手をかけたそのとき…
「あ、ああっ!」
「んんん〜…はあああっ!」
…碧?彩未?