風紀委員Girls! 18
祐樹のその言葉に、涼と明日香は再び顔を合わせ考える。
「マ ジ か」
「うん、そうじゃないと不公平な気がする」
「…ですよねー」
「…私たちの裸なんて見ても、誰得ですよ誰得」
「いや…俺もその、見たこと、ないし…」
「それって"経験ない"って思って宜しいでしょうか?」
「あ、ああ…恥ずかしながら…まだ…」
「よかった♪それなら記念に写真撮らせて頂けません?…」
「(ちょっと、写真なんて撮ってどうするつもりよ?)」
「(何言ってるのよ…手ぶらで帰る訳にいかなでしょ!)」
それを聞いて、祐樹は、顔を赤くし、一歩下がった。
「写真…」
祐樹は、下を向いて、あごに手を当てて考える仕草をした。
そして、彼は涼と明日香をまっすぐ見て、こう言った。
「君たちの写真も、取らせてもらえるなら」
「え、ええっ?!」
「お互いに、写真を持ったなら、もし、どっちかが、悪用しようとしても、持ってる写真を流せばいいわけだから、お互い、純粋に記念になる」
「(どうする?)」
「(無理!バレたら退学になっちゃいます!…)」
「(分かった!何とかする…)」
眼から大粒の涙を落とす明日香…
「ど、どうしたの?!…」
「だって佐伯くん…私たちのちっとも信じてくぅれないだもん…」
涼も続けとばかりに泣き崩れる…
「私たちはぁ…佐伯くんの力になりたいだけなのにぃ…酷いことばかり要求してきてぇ…」
「わ、分かった、分かった!下着脱げなんてもう言わないし、写真だって俺だけでいいから、頼むからもう泣き止んでくれよ〜!」
「ホント?」
「ほ、ホントだよ!ごめん…俺が悪かったよ」
「いいですよ…」
「うん…2人とも、服着て、俺はこれから練習があるから、もう行くけど」
「はい、頑張ってくださいね」
明日香が涙を残しながらも笑顔を見せると、祐樹は少し頬を赤くして倉庫を出て行った。