風紀委員Girls! 158
そうしてみんな、下着を身につけずにドレスを着て、夕食会の会場へと向かう。
「こちらですよ」
由紀さんの後に続いて中に入る。
「う、うわあ…」
「すごいなぁ…」
彩未と2人、見上げてしまう。
まるで高級ホテルのようだった…
「あんな大きいシャンデリア、初めて見るよぉ〜」
「あれはベルサイユ宮殿と同じものだって、お爺様が自慢しておりましたです。」
べ、ベルサイユ宮殿って…ここは宝塚かよ;…
「でもドレス借して貰えてよかったはぁ〜制服だったら場違いだもの〜」
確かにこの空間で制服っていうのも無いよね…
「皆さんはこちらにお座りください」
由紀さんの案内に従い、席につく。
碧、静香、舞、彩未の順につき、男性陣の登場を待つ。
「…どんなお料理なんだろう」
「すごいものが出てきそうだねぇ」
「いえいえ、あくまで普通ですよ〜」
「御膳様がおいでになります…」
御膳様って…権造爺さんのことね。
由紀さんの言葉に碧が立ち上がり、それにつられて舞たちも起立する…
正面の大きな両扉が左右に開き、紋付き袴の権造爺さんが登場する。
流石に貫禄だよな…
「えっ?…」
権造爺さんの後に続くノブアキと旬の姿に、誰もが息を飲んでしまう…
ノブアキも旬も、出で立ちは権造爺様と同じく紋付袴。
その姿はとても同世代とは思えない貫禄に満ちていた…
…のだが。
「うぶっ…くくく…」
「おぉい舞ぃ!俺見て笑っただろ!何がおかしいんだよ」
「いやー、似合うわ旬くんったら…若頭みたい」
「それは褒めてんのか?…お前は明らかに無理したガキみたいだが」
「ほぉおう(ぷっつん)」
「…おい…なんか変なスイッチ入っただろ舞…」