風紀委員Girls! 153
皆の背を追うようにして舞もダッシュする…
あのSPが旬のパンツを持っていた以上、旬は素っ裸に違いないのだ…
そんなこと男の子にとっても、この上ない恥ずかしいことだろうと同情しながらも、そんな旬の姿を見たいとどこか期待し、心は高揚してしまう…
「こっちです!」
一番奥、行き止まりになったところにひとつのドア。
鍵はかかっておらず、碧が扉を開ける。
その先にあったのは―
「…お、おう」
「うわぁ…」
言葉を失う。
なぜって?
…滝谷旬が、全裸で、磔にされていたんですから…
「いやぁん…!」
意外にも初めに驚愕の声を上げたのは…由紀さんだった…
旬のその姿も去ることながら、初めてみる由紀さんの“女”の部分に感激すら覚えてしまう…
「おい…舞!何物思いに耽ってんだよ?!俺を助けろってんだぁ!…」
「あ、ゴメンご、ごめん…;つい気を盗られちまったぜぇい…;」
旬が磔にされている場所、さながら処刑台のようでなんとも。
なるべく股間のことは気にせず手足に縛ってある縄を解く。
「警備の者が無礼を働き申し訳ございませんでした」
由紀さんが旬に言う。
…まだ顔が紅潮している。やっぱり由紀さんも女の人だ。
「旬の服はどこ?」
「いやー、何か黒服のやつに没収されちまって…」
舞が後ろに視線をやると、衝撃的な光景が…
「静香さん…?」
「ん?え、はっ!?」
…旬の脱がされたパンツをクンカクンカする静香の姿が。
…おい、アンタ
「あっ、はい、舞さんどうぞ」
「う、うん…」
「旬、とりあえず大切なパンツは回収したよ〜」
壁際で股間を両手で押さえている旬にヒョイと投げる。
「ナイスキャッチ〜!」
「だけどよ…なんか俺ばっか…こんな目に合う機会…多くないか?…」
顔を赤らめながらも、明らかにふて腐れた旬が、ボソッと呟く…