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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 147

「凄いお屋敷だよね。この街にこんな建物があったなんてちっとも知らなかったぁ。」
「そうだよね。道路からはぜんぜん見えないもんね。
なんでも碧のお祖父さんが、西欧のお城を移設させたんだって聞いたよ。」
「あ、あの噂の人ぉ?」
彩未の表情に緊張が走るのが分かった。

「うん、でも権造爺さんは、とてもお茶目でちっとも怖くないから、緊張しないで大丈夫だよぉ」

「そ、そうなのかぁ…」
「うん、ちょっとお茶目が過ぎるかなぁなんて思うけどね」
…あのプールのときとかね。

碧と由紀さんも並んで談笑している。
…この2人は2人で絵になるよね。

「こちらになります」
由紀さんが部屋を案内する。
その先、並んで座る青山兄妹。
思わず彩未が舞の背後に隠れようとする…

静香も静香で緊張した赴きだ…
横でノブアキが変わらぬ爽やかな笑みを浮かべていた。

「舞さん、先日は無様な姿を晒してしまって申し訳なかったです。」
あ、旬の家でのことですね…

「いえ、あれはあれで楽しかったですよ。」
「そうですか?そう言ってもらえて安心しました。実は今日は、碧ちゃんにお願いして彼も招待しているんですよ。」

ん?彼……?
えっ?……旬もここに来るの!?

「彼って…?」
「ふふっ、舞さんもよくご存知の、滝谷旬さんですよ〜」

「〜〜〜〜〜〜!!!!」
彩未が声にならない声を上げ、舞に抱きつく。
「(…なんだよお前は)」

「彩未…」
静香が優しい声で彩未に呼び掛ける。

「し、静香………」
それに答える彩未の眼は、みるみるうちに涙で潤んだ…

「聞いたは…彩未が悩んでいるって…」
静香の声も掠れていた…

「ご、ごめんなさい!!」
崩れ落ちるようにして膝を着く彩未は、肩を震わせ頭を床に擦り付けた…

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