風紀委員Girls! 140
「…まさか静香を清美の一員にしようとは考えまい」
「や、私はそれも十分可能性の内に入れているんだけど」
『えええーっ!!!』
美菜子の衝撃の一言に驚く一同。
彩未が最もビックリしたのは言うまでも無い。
「だって、静香を孤立させたら、またこの顔なわけでしょ…?」
美菜子が説明する。
「どうなの?桜咲は青山家が創立した青海の姉妹校だよ?」
舞は美咲に向かい首を傾げた。
「うん…まあ静香が通っているのが青海だったら問題だけど、桜咲であれば可能かもしれないはね…」
空を見詰めながら、美咲が応える。
「確か桜咲の校長って、静香の親戚筋じゃなかった?それでも大丈夫?」
「そこで生きてくるモノがあるのよ」
美咲がニヤリと笑う。
「何が?」
「桜咲の校長は静香の親戚筋なのは確か。でも、実は碧とも繋がりがあるのよね〜」
「それだ!」
一斉に声が上がる。
「碧に交渉の場に立ってもらえばいいんだ」
美菜子が言う。
「でしょ〜!清水家と言えば政界をも動かす名家…青山家といえども逆らうことなどできやしないと思うのよね〜」
美咲はニッコリと笑った…
「うぇ。、碧の家ってそんなに力があったのぉ?…」
「ええ、碧のお祖父さんである清水権造は、知る人ぞ知る政界の黒幕よ…」
あの爺さん…ただのエロジジイじゃなかったのぉ!?…
話は進み、彩未と静香の清美編入計画は着々と練られていく。
「なんか、ホントに、ありがとう…私のために」
「彩未は大切な友達だから、何をやってでも守るよ」
舞が力強く言い切る。
そのとき、生徒会室のドアが開く。
「初めまして、豊崎彩未さん」
微笑みながら現れたその人こそ、あの黒幕?の孫娘、碧だった。