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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 131

「そうなの?…大切な友達を?…」
由真は一つ一つを確認するように繰り返す。

「はい…ずっと無視され続けた毎日の中で、唯一話しをしてくれた静香を…」
彩未は潤み出る涙を零さないように必死で堪えた…

「虐めのタ―ゲットが、その静香って友達に変わったのね?…」

「わ、私の、私のせいで…静香が…」
今まで泣くまいと堪えていた彩未も、とうとう我慢できず、肩を震わせる。

「いいよ、辛かったんだね。もう…」
由真が震える肩にそっと手を置くと、彩未は机に突っ伏して泣き崩れた。
「大丈夫。君はもう、一人じゃないんだから」
由真は彩未の頭を優しく撫でた。

「私…もう取り返しのつかないことを…してしまった…」

「彩未ちゃんが辛かったのは、痛い程分かるよ…誰にも相手にされない苦しさ…それを回避するために、友達を利用してしまった…分かるよ…彩未ちゃんだって苦しかったんだもん…静香さんだって、絶対に分かってくれるよ…」

「そう、ですかね…」
「うん、きっとそうだよ。だから、彩未ちゃんが、静香さんにきちんと話せばいい…それが、一番だと思うよ」

「そう、ですね…」
涙を零しながらも、彩未は気丈に笑顔を作ろうと努めていた。

「ここ…清美の子達はみんな心優しいいい子達ばかりだから、何でも気軽に相談するといいよ。きっと、温かく迎え入れてくれると思うよ」
由真は微笑を絶やさず、言った。

「よかった…なんだか安心しました…」

「でしょ〜桜咲の方には連絡入れとておくから、今日はゆっくりしていくといいは…」
「いいんですか?他校の生徒が…」
「そんなこと心配いらないよ…清美は度量が大きいんですから!」
由真はニッコリと微笑んで、二杯目のコ―ヒ―を注ぐ…

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