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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 119

おばあさんを旬1人に押し付けたってことなのか?

『多岐亮の経歴は?』
再び三咲にメールする。

『黒獅子卒業からフロンティアプロモーションに入るまでの数年間は凄い苦労した模様。
肉体労働から始めって、末には男街で男娼として働いていたとか…
そこでスカウトされたって語られているけど、これはあくまでもネット内での噂です。』

…男街で?
そこでスカウトしたのって、小峰さんだったりするんだろうか?

フロンティアプロモーションは芸能界では大手の事務所。
そこからは安泰のようだが、結構苦労もしてるのね…

舞はメールを確認しながら考えた。

「ごめんよ、巻き込んじゃったみたいで」
「いえ、そんなことないです」
小峰さんだった。
舞に気付くと、ペットボトルのお茶を渡してきた。

「小峰さんは、多岐亮のことは、よくご存知なんですか?」

「ああ、亮はこの俺様が見い出したようなもんだからな!」
やっぱりそうか…

舞とて、芸能界を牛耳る男性アイドル事務所の面々や、演歌界の次世代を背負って立つおばさんたちのプリンス、その相手は日本人離れしたニューミュージック界の人気者だったって話しは、真しやかに知っていた。
それでも、自分が好意を抱いていた多岐亮という男が、そういう関係に手を染めていたということは、少なからずともショックだった。

「お友達の彼女も、きっと亮みたいに売れっ子になれるさ」
「そう、だといいですね…」
人のよさそうな笑みを浮かべ、小峰さんは言った。

…結局、桜とめぐみさんの話は数十分ほど続いた。
「一応、前向きに考えてる」
「後は学校の出方を見て決めようね」
「うん…それと、舞にも渡してって」
桜が舞に大きめの封筒を手渡す。

「何これ」
「興味があったらお友達にもって。事務所の紹介資料みたい」
「へえ…」
特に興味ってないんですけどねえ…舞は苦笑いしながら、封筒をカバンにしまった。

帰り道、カラオケで軽くストレス発散して、桜と別れ、帰宅した舞だった。

「どうしたのよ?…昨日は“多岐亮"のことなんか聞いてきて…」
翌朝生徒会室に行くと、三咲に開口一番に聞かれた。

あ、そうだった…三咲には何も報告してなかったんだっけか…
「ゴメンゴメン直ぐに報告しようと思ったんだけど〜」

カラオケで盛り上がって忘れたとは、とても言えない;…

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