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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 118

めぐみが柔らかい笑みを浮かべる。
「ええ、そうよ…彼、亮くんはフロンティアの看板俳優だもの」
「やっぱり…そんな事務所にスカウトされたって、桜、すごいよ…!」
「いや…正直よく知らなかったよ…」

多岐亮。
ここ最近になってドラマや映画で活躍が目立つようになった若手俳優だ。

「亮くんのファンなのね」
「はい!」
「彼もこの辺の出身でね、高校時代は不良で有名だったとか、って話なのよ」

「そうなんですか?…もしかして黒獅子とか…?」
「ええ確かそうよ…卒業するまで黒獅子の頭だったて、自慢してたもの…」
「へぇ〜それじゃあ多岐亮は、滝谷旬の先輩って訳なんだね、舞〜!」
「桜、ここで旬の話しをしても…;」
「あらぁ滝谷…?多岐亮の本名は滝谷亮なのよ、"多岐"っていうのは芸名なの…」

…へ?
舞と桜はそれを聞いてキョトンとしてめぐみを見つめる。

多岐亮=滝谷亮?
つまり、それは…

「えーと、すいません、ちょっとトイレ…」
舞は一礼して部屋を出る。
「あ、お話続けていて構いませんので…」
「う、うん」

舞は美咲にメールを送る。
『滝谷旬にお兄さんっているの?』

PCの前に張り付いていたと思われる三咲から、即座に返信がきた。

『滝谷旬は三人兄弟の間っ子よ。父親の会社の倒産と共に歳の離れた兄は自立し、弟は離婚した母親に引き取られているは…』

そうなんだ…
それなら多岐亮って、旬のお兄さんなんだろか?…

…しかも、旬には弟もいたなんて。
知らなかったことの連続に、舞は驚くばかりだった。

でも…
多岐亮…も、その弟も、どうしておばあさんの元を離れてしまったのだろう…
亮のファンでありながら、舞はそこだけ疑問を感じていた。

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