風紀委員Girls! 111
「お前が静香にこんなことをぉ!!」
眉間に皺を寄せたノブアキが旬に飛び掛かかった。
無理もない…
ずたぼろに切り裂かれた制服を纏う静香の横に、トランクス1枚でいる旬…
誰が見たって、静香にこんなことをしたのは旬だと思う筈だ。
…だから私は早くズボン穿けって言ったのに;
「な、なんなんだよいきなり!」
ノブアキに掴みかかられて慌てる旬。
「お兄様止めて!滝谷くんは悪くないの!」
静香がノブアキを止めようとする。
「静香も…僕の知らないうちに黒獅子と仲良くしようとしたのか!?」
「静香さんの気持ちも知らないでよくそんなこと言えるわね!」
ノブアキの言葉にカチンときた舞まで声を荒げる。
「いい加減にせんか!!」
痺れを切らしたおばあさんが、4人を一喝した。
「端から聞いておれば、青海だの黒獅子だの目先ばかりに捕われおって…いい若いもんが情けないは…」
「ばあちゃんは関係ね―から…」
「黙らっしゃい!…いいか旬、人間なんて裸になれば皆同じ、金持ちも貧乏人も無いんじゃ!」
「お婆様のおっしゃること分かります!私こんな服、脱ぎますは!」
「お、おい…静香、何もお前が脱がなくとも…」
「お兄様は滝谷さんが裸になっているのに、恥ずかしく無いんですか?!…言いたいことがあるなら、お兄様も脱ぐべきですは!」
「うっ…、、わ、分かったよ…静香がそこまで言うなら、、、」
下着姿になった静香の横で、ノブアキがズボンを脱ぎはじめる…
何 だ こ の 展 開 は
舞は目の前で繰り広げられる滑稽なやり取りに呆然とするしかなかった。
「こ、これでいいのか…?」
「ええ」
戸惑いながら脱いだノブアキに、静香は平然と頷く。
…おばあさんが言った『裸』の意味を履き違えていないか?
静香さん、もしかして碧に負けず劣らず脳内がアレな可能性がゲフンゲフン。
…しかし静香さん、華奢な身体なのにスタイルいいなぁ。羨ましい。
…って、旬、ノブアキ、なんかパンツの先が…?
「さあ、舞さんも」
「わ、私も!?」
「ええ」
静香がにこやかに言う。
その両隣に、パンツ一丁の旬とノブアキ…
…ブスン
舞の思考回路はショートし、意識が遠のいていくのだった…
…………………………………、、、、、、、ほよ?
「大丈夫です舞さん?いきなり倒れるからビックリしちゃいましたよ〜」
「あ、静香さん…ゴメンなさい、なんかついていけなくて…」
「なんだよそれ?…強靭なる舞らしくも無いなぁ〜」
「ああ知っますよ。舞さん見掛けよらず、すげぇ強いんですよね…」
旬にノブアキ…あんたらいつの間に仲良くなってんのよ?…