君の人生、変えてあげる。 95
僕たちは、もう一度抱きしめあった。
「やっばり、暑いね」
皐ちゃんは、そういうと、締め切っていた窓の方に行き、少し隙間を開けた。
外も暑いが、少しは空気が入れ替わった。
「このくらいなら、隙間開けても、みえる場所はないはず」
皐ちゃんはそう言って、僕に笑顔を見せた。
そして、もう一度近づいて
「たっくん…」
囁くように、
「好き」
僕の身体に抱きついて、唇を重ねた。
勢い余って、バランスを失って倒れてしまう。
それでも、何とか皐ちゃんの期待に応えようと思い、両手を背中に回す。
なんとか、皐ちゃんに倒れた衝撃が伝わらずに着地できたと、思う。
皐ちゃんは、そのまましばらくの間、僕と舌を絡ませたあと、僕の乳首に舌を移した。
「塩辛い…でも、うれしい…」
皐ちゃんは、そんなようなことを言い、僕の左右の乳首を交互に舐めてくれた。
初めての経験だった。
女の子も、男の乳首を舐めるんだ…
少しくすぐったい感じがしたけど、一生懸命な皐ちゃんの姿に、僕は従うことにした。
皐ちゃんの手は、ゴソゴソと僕の下半身に向けて動き出す。
「えっ、そこも…?」
さっきの刺激で、股間は興奮して膨らみ始めていた…
皐ちゃんは、僕のパンツを少しずつ下げていった。
そして、膨らんだモノが顔を出した。
これは、着替えの時には見せているのだから別に珍しくはないのだが…
皐ちゃんは、ためらわずその皮を剥き、先端を舌で触れ始めた。
「虐待されていたとき、こういうことも…いろいろ命令された。ああしろ、こうしろ…でも、今、その経験を、プラスに変えることができて…うれしい…」
皐ちゃんは、しばらくのあと、舌を離して、そんなふうにつぶやいた。