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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 1

…最悪だった
夢見てた明るい高校生活は、ものの見事にたったの数日で覆された。

父親の勧めで親元を離れ、遠く離れた高校へ通うことになった。
全寮制の男子校。
未来を担う才能豊かなエリートを養成する―テレビのワイドショーなんかで、そうやって取り上げられていた有名なところだ。

…しかし
そこは、僕にとっては、地獄でしかなかった
ただでさえ小柄でひ弱な僕は、高校生活初日で見事にパシリに使われ、それからというもの同級生・上級生からのいじめが日常化。
耐え切れず先生に相談するものの『お前の心が弱いからだ』とあしらわれる始末。
…その少し後に、そんな先生たちからも指導と称された暴力を振るわれることになる。

…限界だった
このままでは死んでしまう、いや殺される、って言うか死んだほうがマシだ
次第に僕はそう考えるようになった。

5月の連休。
実家に帰ることが許され、僕は久しぶりに地元に帰った。
そこで僕は初めて、父親が事故で亡くなったことを知る。
…携帯電話の所有禁止・寮の固定電話しようも認められないと使えずその通話時間も限られる…そんな校則がある上に、親から生徒への連絡も学校を介さないといけない…つまり学校に揉み消された話だ。

僕は、母さんに学校での酷い仕打ちをすべて話した。
母さんは、それに対して、こう言ってくれた。
「もう無理しなくていいよ」
…泣いた。これ以上ないくらい泣いた。そして、母さんに感謝した―

連休が終わった翌日、僕はその高校を辞め、寮からすべての荷物を持って実家に帰った。

母さんは僕に、新しく通う高校を決めて、薦めてくれた。
「ここなら向こうのようなことはないから」
母さんの母校であり、母さんの親友が学園長を勤める私立校だという。
(もちろん、実家から通える)

編入手続きは恐ろしいくらいスムーズに行き、夏休み明けから僕は通えることになった。

編入するクラスの担任・深沢唯先生に連れられ、教室まで案内させられた。
…女の先生を見るのは中学以来なので、少し緊張した。

「今日からみんなの仲間になる転校生を紹介するね」
深沢先生がそう言うと、教室内がざわつく。
…ん?ってか女子多くね?

「じゃあ、入ってきて」
先生に言われて教室に入る…と、そこにあったのは今までではありえない光景だった。

「へー」「おおー」「男の子かぁ」「可愛い〜♪」
…あの、ナンデスカココハ?
つか、このクラス全員女子じゃねえかぁあああああああああ!!!!!!!

「はい、自己紹介を」
「あ、あの、えーと…酒本拓真といいます…よろしく」
…拍手とシュプレヒコールが起こる。

前の学校のようなことはなさそうだけど、果たして僕は大丈夫なのでしょうか?
そんな中で、二度目の高校生活が、幕を開けたのでした…

…今日は二学期の初日なので、当然始業式もあって、クラス全員で体育館に行ったわけだが…

なんと、全校生徒中、男が僕しかいなかった
…って、どういうことなんだ、これは!?
…学園長はいったいどういう意図で僕を編入させたのでしょうか?
考えれば考えるだけ謎が増えそうだ。もうやめよう。

…他のクラスや上級生からの、僕を見る目も少し怖かったです。
これから僕はどうなってしまうのでしょうか。

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