PiPi's World 投稿小説

君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 82
 84
の最後へ

君の人生、変えてあげる。 84

 僕も、聞いているだけではなくて意見は言った。
「部活として、男子を受け入れる/限定的に受け入れる/受け入れない を決められるようにする」という案に対しては
「将来、男子の部活も作れるような言葉にしたい」と言った。
(これは、例えば、野球部はプレイヤーとしては男子しか入れなかったり、ソフトボール部は女子しか入れなかったり、ということで、これも共学校なら当然のことと思う)


 そして、僕と飛鳥ちゃんは、明日の昼に黒田先輩に会いに行くこと、ここでまとめたことは、まずみさちゃんに、会長さんのところにもっていってもらうこと、などが決まった。


会議は終わり、解散となった。
短い時間ではあったけど、内容も濃くて非常に良い時間だった。
そして、計画は前に進んでいる。もう後戻りはできないのだ…

家に帰ったら、今日の話の内容を母さんにして、何かアドバイスがあればもらおう、と思った。

 家に帰って、食事の時に、僕は母さんにさっきのことを話してみた。
 僕は「女子の皆さんの不安を払拭」するために考えたいろいろな項目、そして、検討段階ではあるが希望者は女子クラスに行ってもらう案について説明した。

「いろいろ考えたね」
「うん、みんないろいろ意見を出してくれて」

 母さんは、一息ついた。
「でも…不安を払拭、も大事だけど、もう一つ、大事な視点が、ちょっと抜けかかっていないかな?」
「えっ?」

 母さんは、ちょっと間をおいて、こういった。

「例えば、拓真が、そのことにもともとあまり関心がないけど、誰かが『こんど、こういうことをやります。ちょっと皆さんの生活が変わるかもしれませんが、大丈夫です。こういう理由で、安心してください』とか言って、拓真がそれに賛成か反対か意見を表明しなければならなかった、としたら、どうする?」

 わかりにくいな…例えば、と言っても、具体的ではない…

「ええと…」
「わかりにくいかな?」
「あの、まず、彼ら、なの?は、何でそういうことを、やろうとしているんだろう??って分からないと決められない」

 母さんは、ポン、と手を打った。
「そう。『安心してください』も、反対派がいる以上、もちろん必要。でも、何で、それをやるのか、こういうメリットがあるんだ、っていうことがないと『それって、理事会都合でしょ』って、思われてしまう。拓真も、共学がいい、って思って、やっているんでしょ」
「まあ…そうだけど」
「だったら、尚更。反対派の子達の不安を解消させるのももちろん、共学化したらこんなに良いことが!みたいなことも書いておくと、拓真たちの独自のアピールにもなる」
「なるほど…」
そこはちょっと考えていなかった。
やはり母さんに聞いて正解だった。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す