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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 531

 マギーさんはスマホを取り出してクラス写真でどの子か教えてくれた。あまり、というか全然印象にない。やはり子愛さんや発言した人しか気にしてなかった…
 「そうなんだ」
 「たっくんが良ければ、早いうちに会えるよう話すよ」
 「ありがとう。お願い」

 「いいな。ねぇ、私とも、また、ヤってね」
 ルイちゃんが、体温を感じるくらい僕のすぐ後ろに来て言った。
 「私も、もちろん、また会いたいよ。落ち着いたらでいいから」
 「うん、ルイちゃん、マギーさん、また、必ず」

 ルイちゃんとマギーさんは、もう少しこの施設でゆっくりすると言って…多分一緒に歩いているところを見られないよう気を使ってくれて…僕はひとりでスーパー銭湯を出て家路についた。

「ふぅ…」
家に帰り、夕食を食べ、風呂を済ませ一息つく。
テストも終わってようやく気の休まる瞬間が来た。とはいえ、生徒会選挙が近づいてくるので、そうそう安心はしていられない。

「投票日まで、どうするか…」

 まずは、スーパー銭湯に行く前の続き、つながりある人へのメッセージ、に手をつける。
 さっきの返事も、新たなメッセージも、どんどん送っていく。
 勝代さん、景さん、友梨佳さん、竹中先輩の応援は特に心強く感じる。

 今晩はそんな感じで暮れて、翌朝、10月8日 投票日を迎える。

「おはよう」
校門の前を通り過ぎようとすると、歩ちゃんと3組の薫ちゃんに声をかけられた。文芸部同士だったな、この2人。

「2人ともおはよう」
「いよいよ今日なんだねー」
「薫もたっくんをよろしくね!」
「もちろん」

 「文芸部、先輩方にもメッセージ送ったよ。みんなたっくんに入れてくれるって」
 「ありがとう!」
 勝代さんはじめ文芸部の他の子や先輩方との思い出が脳裏に蘇る。
 
 教室では、例えば飛鳥ちゃんから、他クラスの委員長は個人的には半分以上の人はたっくんに入れてくれるんだ、とか、それぞれの人が働きかけてきた結果を教えてくれた。

 授業は…今日はあまり身に入らない。

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