君の人生、変えてあげる。 524
「じゃあ行こう!」
僕はちょっと照れた気持ちを振り払うように勢いよく立ち上がり、フロントで渡されていた案内を元に家族風呂に向かった。
そのフロアは、平日の夕方前ということもあって、人気が感じられなかった。
「誰もいないネ」
「私たちの貸し切りってことだね」
ルイちゃんとマギーさんが口々に言う。
たぶん、この後も他に来ることはないな、と思っていた、その矢先。
「たっくん」
ルイちゃんが後ろから抱きついてきた。
背中に柔らかい感触。
“家族風呂の中に入ってからの方がよかったのでは”と一方では思うのだが、もうここには人は来なさそうだ、と思った矢先でもあるので、そのまま流れに乗った。
「ルイちゃん、早いよー…じゃあ、私も」
マギーさん、前から僕を抱きしめる。
2人のブロンド美少女にサンドイッチされた。
マギーさんは背が高い。ルイちゃんはグラマラスだ。こんな風になって興奮しないわけがない。
「フフ、たっくん、下が、元気になってきたみたいね」
「そりゃ……ね」
「これ以上のことをするとなると…移動する?」
「うん、」
さすがにこれ以上はここではまずいだろう。
僕たちは並んで、割り当たっている家族風呂の前に来て、扉を開いた。
そして中に入って扉を閉めるなり、マギーさん、ルイちゃん、と館内着を脱いでいった。僕も慌てて後に続く。