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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 521


ただ、共学にするというのは学校のこれから先を考える上での重要な問題である。生徒会内部で決めるよりも、もっと広く意見を募るべき、という理由で修正案に追加したのだ、と。

「他に意見のある方はいますか?」
議長の竹中先輩が尋ねる。他に手の上がる空気はない。

 特に他の意見が出ないことを確認してか、椎名先輩が手を挙げて
 「原案では反対と言ったけど、この修正案なら広く生徒の意見を反映することができ、賛成」
 という内容のことを言った。

 「他に意見のある方はいますか……では、提案者の相木さん、この修正案に対する意見を」
 「はい、この案の方が、より生徒の意見を反映させることができます。賛成します」

 この後、竹中さんは副議長の米田さんとちょっとだけ何か話した後、言った。

 「では、拍手採決でよろしいでしょうか……異議なしと認めます…この修正案に、賛成の方、拍手願います」

少し間があった後、館内が拍手に包まれる。おそらくほとんど全ての生徒がこの修正案に賛成したと思われるほど。気になって子愛さんの方を見ると、一緒になって拍手していた。

「ありがとうございます。賛成多数によって、この修正案を採択します」

竹中先輩がそう言ってもなお、拍手は鳴り止まなかった。

 しばらくして拍手がまばらになったころ、竹中先輩は他に何かないか確認した上で議事の終了を宣言し、そのあと古代先輩から明日の投票は放課後に行う、という事務連絡があった。そして、この総会を召集した相木会長が臨時生徒総会の閉会を宣言した。

 「たっくん、」
 教室に戻る途中で飛鳥ちゃんが言った。
 「このあと、たぶん予定あるんだと思う」
 「え、あ、うん」
 「言わなくていい。多分大事な用事と思うから」
 「いや、ええと」
 「でも、その前でも後でも、明日までに、今まで連絡先交換した、なるべく多くの人に連絡とっておいた方がいいと思う」
「あぁ、うん、そうだよね」
「できるだけ多い方が今後有利になるからね」
「うん…」

きっと、この後の予定、って飛鳥ちゃん、わかってるだろうな…

「じゃあ、また明日ね!」
「あ、うん…」
飛鳥ちゃんは笑顔で手を振った。

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