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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 53

「私、たっくんと、こられて、本当によかった」
「僕も。飛鳥ちゃん」
 僕と飛鳥ちゃんは自然に手をつないだ。
「ここから見える…見えないところでも、いろんなところ、たっくんと、行ってみたいな」
「うん、行こう」

 僕たちは、しばらく、この眺望を、眺めていた。


しばらく2人で眺めを楽しむ。
「…お腹空いてきたかも」
「…僕も」
「このタワーの中にあるレストランも、すごく美味しいって聞いたんだ」
「…でも、ほとんど予約制だって聞いたけど…大丈夫かな?」
…ネットで下調べしたときには、そうあったので若干心配ではあった。

 試しに、タワー内のいくつかのレストランを回ってみたが、やはり予約なしでは、少なくとも数十分は待つ状況だった。
「混んでるね」
「そうだね…」
 実は、僕は、もうひとつ調べたことがあった。 
 タワーの外のレストランなら空いているということを。
 僕は、それを飛鳥ちゃんに話した。
「じゃあ、行ってみようか」
 僕たちは、タワーを出て、まずよくあるファミレスに入ってみた。
「ほんとに空いてる、たっくんすごい!」
喜びと興奮の声をあげる飛鳥ちゃん。
事前にネットで調べておいてよかった。
「まあ、ありきたりかもしれないけど」
「ありがとう、たっくん」
飛鳥ちゃんが僕の腕を自分の腕に絡ませた。

「あ、あっ、うん」
嬉しいけど、ちょっと照れ臭かった。

 ありきたりのランチを二人で食べた後、僕は、これも調べてあったところに、飛鳥ちゃんを誘った。
「船に乗ってみない?」
「船?」
「川を下っていく船があるんだ」
「えっ、知らなかった」

 僕たちは、近くの川の、船着き場から、かなり平たい船に乗った。
 いくつもの橋をくぐりながら行く船。
「都内で、こんな船があるなんて、思わなかったよ」
 飛鳥ちゃんは感激してくれた。
 約40分の船旅を終えて、僕たちは帰途に着いた。
 いろいろなことの余韻で、帰りの電車でも話は尽きなかった。
 2回くらい乗り継いで、僕たちは地元に帰って「また明日」という感じで別れた。

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