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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 515

 その間に議長団も壇上に昇っていった。
 「演説順は、会計候補、書記候補、副会長候補、のそれぞれ届け出順、とします」
 そうすると、僕は最後から二番目で椎名先輩の次、子愛さんが一番最後、ということになる。
 僕たち候補者は前に出た。
隣に子愛さんが立っている。彼女は僕の方をちらりと見やっていつも通りの鋭く厳しい眼光で睨んでくる。この前の6組での説明の時もそうだが僕も負けない。ただ、熱くなりすぎてもいけない。ここは冷ややかに受け流しておいた。

「まずは会計候補の方から…」

 会計候補はみどりちゃんと小春先輩。反対派からの立候補者は辞退しているので、信任投票になる。
 共通公約の部分は、ある程度分担しておいた。
 みどりちゃんは、これから私たちが変われる、良くなるチャンスなんだ、ということを、小春先輩は、希望する人には女子クラスを作っていきたい、ということをそれぞれ述べた。

続いては書記候補の演説。順に祐紀先輩、佳奈さん、そして椎名先輩の3人。
祐紀先輩と佳奈さんも、共通公約の主張部分を分担してもらっていた。
生徒皆から広く意見を取り入れたい、1人ひとりの希望をしっかり聞いていきたい……という感じで。

……そう来たところで、続く椎名先輩。
彼女は少々予想外の発言をしてきた。

「100パーセント反対というわけではないです。皆さんと話し合って、みんながいい方向に向かっていけるようにしたい」

 椎名先輩は、しんとした中続ける。
 「委員長会議以下、各クラス、各委員会、各部活など、あらゆるところで、議論して、みんなが、納得できる明日を、作るべきです。だから、数人に任せるという、ここ臨時生徒総会の議案には、反対します。みんなで、話し合いましょう!」

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