君の人生、変えてあげる。 505
僕の読み上げる文章にすらすらと答えていく飛鳥ちゃん。その答えもほぼ正解、さすがとしか言えない。
「すごいね」
「かなり頑張ったと思う…疲れたわ」
飛鳥ちゃんは苦笑いして言う。
「飛鳥ちゃんがクラスで一番成績が良いって、ミサちゃんが言ってた」
「それは言い過ぎだなぁ。何人かで競って、たまたまこの前一番良かっただけなのに」
「それでもいつでもトップ近くにいるってすごいと思うよ。やっぱり将来は国立大とか狙うの?」
飛鳥ちゃんはちょっと間を置いた。
「前は、…女とかいけたらいいなあ、とか思っていたの」
飛鳥ちゃんは国立の女子大最高峰とされる大学の名前を出した。
「ずっと女子校だったから大学も、つて思って。でも、たっくんに会ってから、共学もいいかなって、選択肢広がったよ」
飛鳥ちゃんが動かしていたペンの手を止め、僕を見つめる。
「こんな気持ちになったのは、初めて」
飛鳥ちゃんの頬が少し、ほんのり赤く染まった。
「勉強はいったんやめ。たっくん、せっかくだもん、たっくんを感じたいな……」
飛鳥ちゃんは、両手を差し出した。僕もテキストから手を離して応じた。そうして、どちらからともなく、唇を合わせた。
それからは、早く流れた。ソファーの上に飛鳥ちゃんが横たわって、僕が上に覆いかぶさるようになっていった。
その間も何度も何度もキスを続けた。
飛鳥ちゃんは笑って僕を受け入れてくれる。
何度目かのキスをしながら、僕は飛鳥ちゃんの服の間から手を忍び込ませ、ブラの上から胸を掴み、揉んだ。
「あっ」
飛鳥ちゃんが小さく叫んだ。
表情は「もっとして」と言いたげだった。そのまま続けていく。