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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 499


「ああっ、あっ、いいっ、たっくん、いいっ…」
狭い浴室の中でパンパンという乾いた音がリズムよく響く。
「いいっ、いいっ、あっ、んっあっ」
「峰代さん、もうイキます」
「ああっ!来て、全部、たっくんの、中に、っ!」

峰代さんが仰け反った。
その瞬間熱い塊が峰代さんの中に導かれていく。

 その場に崩れ落ちそうになる峰代さんを僕は慌てて支えた。峰代さんは僕の方に振り返り、キスした。
 「ありがとう。今日は、短い時間だったけど、たっくんと、会えて、幸せ」
 そう言うと峰代さんは体勢を立て直し、シャワーを軽く浴びて、そしてこう言って扉を開いた。
 「ごめん、もう、行かなきゃ。またね」
「お姉ちゃん…」
「峰代さんもお元気で。応援してますから」
「ありがと。じゃあね。海里、たっくんを返すね…ごめん」

 最後だけものすごく申し訳なさそうになった峰代さん。
 彼女を見つめる海里ちゃんは、お姉さんへの思いやりと、おそらくはやきもちと、他にも好悪いろいろな感情が混じってた。
 峰代さんが消えた扉から、僕に視線を向けた海里ちゃんからは、どこか不安そうに見えて。

「ねえ、たっくん…」
 海里ちゃんは僕に一歩近づいた。
「お姉ちゃんと、楽しい時間、過ごせた?」
「うん」
「ねえ…お姉ちゃんと仲良くなったから、もう私なんか相手してくれない?」
 海里ちゃんは、悲しげに、しかし冗談めかして、聞いた。
「そんなことないよ。もちろん」
そんなくらいで関係が終わるだなんてありえない。
海里ちゃんとは今までも何度も身体を重ねてその仲を確かめ深め合ったのに。
それに峰代さんとは……これが最初で最後かもしれないとも思う部分もあるし。

「たっくん、時間大丈夫?」
「僕は別に…海里ちゃんこそ大丈夫?」
「もう少しなら。ね、もうちょっと…もう一回いいかな?」

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