君の人生、変えてあげる。 496
僕は峰代さんを正視できず、下を向いていた。結果として視線は僕の手元、峰代さんの胸ばかり見ているようになっていた。
「下ばっかり見てないで」
峰代さんの言葉に、おそるおそる顔を上げていく。
峰代さんの顔は、すぐそばにあった。
そして、峰代さんはさらに近づき、唇が、触れ合った。
峰代さんの両腕が僕の首を回り、背中にまで伸びる。
豊満過ぎる胸は僕の胸板に押し付けられるようになりそのボリュームを改めて実感する。
「ううん…んんっ…」
その行為は長く感じた。
僕も峰代さんの背中に手を回してサラサラの黒髪を撫で回した。
そして、唇が離れたとき、峰代さんは言った。
「ここであったこと、誰にも、言わないでね」
「ええ、はい、もちろん」
それを聞いた峰代さんは、再び唇をつける。そして今度は舌も。僕ももちろん精一杯応じる。
しばらくキスが続いた。
峰代さんのほんのり甘い、不思議な感じのする香りをたくさん感じることができた。
もう一度胸に手を触れようとしたところで、峰代さんは僕から離れる。
「たっくん、そこに座って」
「は、はい」
「とっても気持ちいいこと、してあげるから…」
僕は湯舟の縁に座ろうとする。その過程で、お湯の下に隠れていた、最大に膨れ上がった部分がお湯の上に出る。その時、峰代さんはにこっと笑ったように見えた。
僕がそこに腰掛けてすぐに、峰代さんはその場所を手に取り、先端に舌をつけた。