君の人生、変えてあげる。 493
いきなり入ってきた峰代さんに最初は呆れ気味だった海里ちゃんだけど、僕の方を見るとニヤッと笑って、耳元で囁いてきた。
「せっかくだからお姉ちゃんとたっくん、2人で楽しんでよ」
「えっ」
「たっくんも大好きでしょ、お姉ちゃんのコト」
「そ、それは…」
そう言っているうちに海里ちゃんはシャワーで少しついていた泡を洗い流し「じゃあ私、先に出てる」と言ってさっとガラス扉の向こうに消えてしまった。
そして、僕は、グラビアから飛び出してきた、何も身に着けていない、峰代さんと、二人きり…
「あ、あの…グラビア、いつも、拝見して、おります…」
「ありがとう」
峰代さんは緊張する僕に柔らかな笑みを浮かべて言った。
シャワーを浴びる峰代さんのために場所をあけ、僕は湯船にお湯をため身体を浸からせた。
海里ちゃんがもともと用意してくれてたこともあって、寒くは感じなかった。
峰代さんの完璧な身体に見とれてしまう。
股間の高ぶりが最高潮に達しようとしていた。
少しでも紛らわそうと、僕はもう少し峰代さんと話すことを試みた。
「あの、昔は海里さんと一緒にお風呂入ってたんですって?」
「昔は?ええ、今は忙しくなってそんなことなかなかできなくなっちゃったから『昔は』ってなっちゃうのかなあ。今でも全然海里と入りたいよ。今日みたいにね…今日はちょっと違ったけどね」
「あ、ごめんなさい、邪魔しちゃって」
「それはいいよ。さっきも言ったように、一度会ってみたかったから」
峰代さんは温かいシャワーを浴びながら身体を回転させ、僕の方を向いた。
……言葉が出ない。
グラビアでは絶対に見れない姿を僕は今見てるんだ………そう思うと股間の興奮を抑えられなかった。
「今でこそなくなったと思うけど、昔は海里、もっと私にべったりくっついてたくらいなのよね。そんな妹が大好きだけど」
「いい姉妹ですね」