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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 490

 空はもう夕焼けになっていた。
「あ、もうそんな時間…帰らないとまずいよね」
 僕はトランクスに手をかけた。
 海里ちゃんはその手を制止した。
 「まだ少し大丈夫。汗かいたでしょう。シャワー浴びよう」
 「あ、うん、ありがとう」
 僕たちは、そのまま服を持って部屋を出た。

薄暗い廊下を、海里ちゃんが明かりをつけてくれながら進み、ついて行く。
扉を開いた先、脱衣所に案内され置かれていたカゴに服を置く。

「ちょっと狭いかもしれないけど、どうぞ」
「そんなことないよ、ありがとう」

当然、という感じで海里ちゃんは2人でシャワーを浴びようとする。
温かいお湯で汗を流す。心地よい。

 気がつくと、海里ちゃんには半分くらいしかお湯が当たっていない。
「あ、ごめん、寒くない?もっと近くに来ればいいのに」
 海里ちゃんは僕に接触しないように微妙に距離を置いている。
「近くに行ったら、また、スイッチ入っちゃいそうだから」

確かに、そうかもしれない。
後ろに裸の海里ちゃんがいる…また肌が密着するとお互いに火がついてしまいそうで怖い。
外も暗くなりつつあるし、海里ちゃんのご両親が帰ってくる可能性だってある。

「でも、幸せ」
海里ちゃんが言う。

「たっくんと一緒にいられて、身体で繋がっていると、すごく幸せなんだ。みんなきっとそうだよね」
「もちろん」

 「きっと、来年も、再来年も、こうして、みんなで幸せでいるんだ、って信じてる」
 「僕も」
 海里ちゃんの手がちょっと僕の手に触れた。さっきの話があったばかりなので僕はちょっとびくっとした。
 「み、海里ちゃん、そのボディソープ使っていい?」
 「もちろん」
 僕はシャワーのお湯の下から離れてボディソープを手に付けた。海里ちゃんはシャワーのお湯の真下に来ていた。

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