君の人生、変えてあげる。 447
そんな周りの状況を把握しつつ、僕は奈緒ちゃんをさらに攻め立てていく。
深い深いキスをしながら、右手を広げられた両足、あらわになった股に持っていく。
奈緒ちゃんが抵抗する様子はない。指先が触れたところはしっとりと濡れている。
軽く指先をクリクリと弄ってみると、奈緒ちゃんの身体がビクビクと震えだす。
奈緒ちゃんはもう一度こちらへ振り返る。僕たちはもう一度深いキスをした。その間、手は止めずに。
「ねえぇ、たっくうぅん…」
唇が離れてすぐ、奈緒ちゃんは暑い息を吐きながら言った。
「テスト前だけど、大丈夫?」
「うん、すっきりして、テストに望めるよ」
言ったあとで、そんな、すっきりする、なんていう自分本位とも取られる言い方が適切だったか、と思ったが、それは杞憂だった。
「私も…すっきり、させて…」
さっきの言葉の意味するところを理解してくれたのか、奈緒ちゃんは深くため息しながら笑った。
ちょっと安心しつつ、望んだ次の行為に向かって、体勢を変えようとする。
「奈緒、アレあるけど、つける?」
「今日は大丈夫。たっくん、生でして欲しいな…」
奈緒ちゃんは一瞬僕の股の間から離れ、向き直って、僕の準備できているものを掴んだ。
「いい?」
「もちろん」
奈緒ちゃんは腰を沈めて、掴んだものを自らの中に収めていった。
律ちゃんは変わらす後ろに密着している。
僕の背中に触れる手…それがだんだん熱を感じて、それと同時に律ちゃんのソワソワした気持ちがこちらにも伝わってきた、そんな気がした。
(後で、同じことをしてあげたい)
そう思いながら、まずは目の前の奈緒ちゃんへと気持ちを集中させる。
「あっ!入ってる、たっくんの、すごく硬くて、イイっ」
奈緒ちゃんが切ない表情で見つめてくる。
近づいてくる顔、唇も次第に重なり、それと同時に僕は奈緒ちゃんに向かって突き上げた。