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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 441

男子を受け入れるクラスと女子限定のクラスと分ける、という折衷案を設ける話。
似たような話は以前に聞いていた。

「えっと…た、や、酒本くんは…」
「たっくん、でいいんじゃない」
「い、いいのかな…?」

真面目な話し合いの場で表情の硬い景さんに、勝代さんが笑顔で言う。

 「じゃあ、たっくん…あと、江野さんの方は、暴力的な男子が来ることを、警戒していて」
 「暴力的な…」
 「それで、ある程度、来る男子を選ぶにあたって、生徒会が関与できるように、ということを言ってくるみたい」

 「それは、言うことは、いいと思います」
 飛鳥ちゃんが口を開いた。
 「私達、たっくんが来てくれて、ほんとによかったと、思っていて…だから、これからも、学校の雰囲気を、よくするような、男子に、入ってきてほしいって、思います」
「男子生徒の選考については一般の試験だけじゃなく面接で人となりもよく見て決めてほしいって感じだね……もっとも、それは生徒会じゃ何にもできないけど」
純さんが言う。

もしこの後理事長…聡美さんに会えたら話をしてもいいのかな、そう思った。

 そうして、そのあと謝レンさん達に会うメンバーで集まる。
 勝代さんが言っていた新聞委員のトップ、は、対外的な代表の「委員長」という役の人で、3組にいる内緒の「部長」とは別々のようだ。過去の難しかった時代からの伝統らしい。
 佳奈さんと小春さんにさっきの話を説明した。幸い、方向性に大きな違いは無かった。

 そして、話し合い。その教室には、もう二人の人が来ていた。初めて見る謝さんと江野さん。どちらも、かたいとか、こわそうとか、そういった雰囲気は全く持っていなかった。
「イメージとは全然違う子で、ちょっと驚いたよ」
「いえ、僕の方もです」

謝さんはとても流暢な日本語で話した…それこそ名前を聞かないと日本人だと思うくらい。
聞けばご両親の国籍が違うだけで、謝さん自身は生まれも育ちも日本だという。

「むしろ中国語が話せないんだよ」
「里緒菜まで…私弄られるキャラじゃないのに…」
江野さんが謝さんを茶化す。
思ったより和やかな雰囲気で話が進んでいく。

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