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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 432

 景さんは続ける。
「たっくんへのお願いは、明日3組に来てくれる時、質問の時間に彼女が手を挙げたらを最初に当てて。それを応援の他の子にも伝えて。彼女の顔は判るでしょう」
「はい、それは大丈夫ですが、気になることがあるのですか?」
「時間稼ぎをして星野さんに発言させないようにする人がいるかも入れない」
「…景さんのクラスって、あまり」
「私も把握しきれてない。相木と一緒とはいえ、100%アイツの味方である確証はないと思う」
「そうですか…」
「でも心配しないで。星野さんがたっくんたちの言葉を好意的に受け止めてくれたら、クラスの雰囲気は一気に固まるから。責任重大なことを言っちゃって申し訳ないけど」
「いえ、それなら精いっぱい頑張ります。景さんのためにも」

「そんなこと言われたら………もっと好きになっちゃうじゃん」

 景さんは少し間を開けてから、言った。
 「ねえ、もう少し、打ち合わせない?今からこっちこれる?この前言ったみたく、選挙のためだったら寮に出入りしてもおかしくないようにしてあるから」
 「ええ、行きます」

 僕は急いで着替えて、自転車で寮につながる裏口に来た。

景さんは裏口の前で待っていた。
グレーの薄手のトレーナーに、黒のデニムのパンツ。

「ごめんね、いきなり呼び出しちゃって」
「いいですよ。結構近いですし、景さんと最近、会ってなかったですから」
「もうちょっとちゃんとした格好でいればよかったな」
「いえ、可愛いですよ」
「っ!?も、もう…いくよ」

 足早に寮に入り、景さんの部屋に入るまでは他の誰にも会わなかった。
 そして、景さんの部屋に入って扉を閉めた瞬間、景さんは僕を抱きしめ、キスした。
 「会いたかった」
 キスが終わって、景さんはそう一言だけ言った。

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