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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 430

 それで、敢えて女子校に来ているのかなあ、とかちょっと思った。
 だとすると、彼女も共学化しないほうがいい、と思っている人の一人なのだろうか?

 考えていても同じことが頭の中をぐるぐる回るだけで、気になる気持ちばかりが大きくなる。僕は、二年生、ということで勝代さんにアプリの無料通話で電話してみた。

 「あ、たっくん、知らなかった?だとすると隠蔽が成功している、とも言えるのかなあ。うん、彼女、2年3組にいるよ。本名は星野志穂。彼女モグラで」
 「モグラ?!」
 「モデルもグラビアもやってるってこと。モデルの方は別名義だけどね。モデルもやってるから女子にも結構人気だよ」
モデル兼グラビアアイドル、でモグラ女子、という…勝代さんはそう教えてくれた。
正直芸能人とかあまり興味なくて初めて知ったかもしれない。

「彼女は仕事とかで学校にあまり来ないとか、だったりしますか?」
「なるべく学校に行くようにはしてるみたい。両立って大変だよね」
「その、星野さんは、男子がいるってことにどう思ってるのかって」
「それは大丈夫だと思うよ。彼女、ちょっと年の離れたお兄さんがいて、お兄さんも知ってる人には結構有名な人」
「何をされてるんですか?」
「レーサーだよ」

 芸能界よりはレース界の方が少しは分かった。
 僕は星野という名字のレーサーを思い出そうと頭を回転させた。
 「もしかして、星野紀和?」
 「そう。やっぱり知ってたか」
 「お兄さんがレーサーで、妹がモデル兼グラビアアイドルとは、きっとすごいご両親なんだろうなあ」
 「うん、お父さんも昔レーサーで、お母さんは元レースクイーン、って聞いてる」
 「なるほど」
すごい一家だ。
そんな人が同じ学校にいるなんて。

2年3組…景さんと同じクラスだな。次に挨拶に行くのもそこだろうから改めて見てみるのもよさそうかな。

「ところで」
「はい?」
「今日のたっくん、なかなか良かった」
「あぁ…ありがとうございます」
「この調子でいけば、きっといい結果を得られるはずだよ」

 「それで、かかってきた電話で申し訳ないんだけど、こちらから話してもいい?」
 「例の謝レンとの話なんだけど、明日の放課後とか空いてる?」
 「ええ」
 「じゃあ、明日にしよう。向こうは、謝レン本人と、系列の江野さんっていう候補者二人で来る、って。たっくんも仲間の候補者を連れてこれる」
 「ええ、それは大丈夫です」
 少し硬い話になったのでまた先輩後輩に戻っていく。
 「あと、隠れてやってるような印象を持たれたくないみたいで、新聞委員も連れてきて、って言ってる」

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