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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 426

 食後にスマホを見ると、いくつかのメッセージが来ていた。
 飛鳥ちゃんからは
 「明日は2年1組と2組に行こう」
 と書いてあった。
 “この流れだと6組行くのかなあ”と、ちょっとビクビクしていたけど、とりあえずそれはまだ先になった。

 翌日 10月1日 水曜日。
 今日から正式に冬服だが、ここ数日の寒さでもうほとんどの人は移行期間中に冬服になっていた。

黒のブレザーに赤のネクタイ。女子も同じ配色だ。
男子は僕だけだが、きっとこれから増えていくのだろう。

「2年1組…あー」
「例の人たちだよね、ごめんたっくん、私パス」
「アスは仕方ないよね、ここは文芸部有志で行くよ」
渚ちゃんと鈴ちゃんがついてきてくれることになった。

 「原田さん、」
 「赤松先輩、どうしたんですか?」
 今は始業前、飛鳥ちゃんが後ろの方からの声に呼ばれた。
 すぐ戻ってきた飛鳥ちゃんに、みさちゃんが「どうしたの?」と聞いた。
 飛鳥ちゃんは、僕へも含めて説明した。
 「赤松先輩って、2年2組の委員長なんだけど、たっくんがいくといろいろ…本題と関係ないことも含めて質問が出そうだから、あらかじめ項目を絞ってまとめたから、たっくんに届けてくれないかな、っていう話…赤松先輩、委員長会議でも会議が短くなるように工夫する人だから、さすが、って感じ」
小走りで遠ざかりながら、飛鳥ちゃんに笑顔で手を振る赤松先輩…先輩には思えないような可愛らしい方だけど…

「基本私たちにも優しい人だから、たっくんにも心強い味方になるかも」
「そうなんだ」

「赤松先輩って、アスの憧れみたいな人でしょ」
「まあね」
みさちゃんに対して飛鳥ちゃんが笑って言う。

 「それで、質問って、どんなことが書いてあるの?」
 飛鳥ちゃんは二枚ある紙の一枚目を読んだ。
 『質問は、ほぼこの一つに集約されます。女子ばかりの学校に来て居心地は?』

 一瞬、間ができた。
 「それは、すごくいい、に決まってるけど、その一言だけじゃ多分答えにならないよね」
 「だから、昼休みまでにまとめておいて、ってことなんだと思う」
 僕はあごに手を当てた
 「うん、考えてみる」
 「お願い」

 飛鳥ちゃんは二枚目の紙をめくった。
 「応援に行く人にも質問が来ている…うん、これが一番聞きたいかもしれないね…『男子が来て、居心地はどう変わった?困ることはないのか?』」

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