君の人生、変えてあげる。 425
「こんなことするのって、すごく久しぶりかも……きっと、さくらを産む前……」
「今は、佐智子さんだけを愛してます」
「ああっ、嬉しい!」
両足を広げる。
手入れしてるのだろうか、薄い茂みの中に指をそっとさすり、入れてみる。
しっかり、しっとり濡れていた。
「あっ!ああっ!そこ、ダメ…!!」
ダメ、と言いながら、佐智子さんの手はもっとしてほしい、というように僕を誘う。
窓の外はすぐに道。人通りはほぼ無いとはいえ、ゼロではない。佐智子さんはそれを思ったのか我慢して声を抑えているように感じた。
僕はあまりそれには構わずに攻め続けた。
「たっくん、たっくん、ああぁ…ほんと、久しぶりの感覚…ねえ…
佐智子さんは少し間を開けて、言った。
「来て…」
もう我慢できなかった。ここで止められても一気に突っ走ってしまうくらいだ。
それでも僕を踏み留めているのは、ある心配。
「今、持ってないです」
「大丈夫。今日は大丈夫だから。そのまま生でお願い」
佐智子さんが微笑みそう言う事で、僅かにあったブレーキは外された。
「行きます、佐智子さん!」
両足を抱えて、腰をせり出した。
佐智子さんの中に発射した後、僕たちはしばらくの間結合したまま互いの温もりを感じあった。
しばらくの後、佐智子さんはわれに帰ったように
「もう、帰らないと」
とポツリと言った。
「あ、ごめんなさい」
「ううん、そういう意味じゃなくて。今日は付き合ってくれてありがとう」
「いえ、こちらこそ。僕でよければいつでも…」
「ふふっ、そんなこと言われたら期待しちゃうよ?」
「いいですよ」
佐智子さんは微笑んだ。
その日は佐智子さんに家まで送ってもらい、少し遅い夕食を食べた。