PiPi's World 投稿小説

君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 418
 420
の最後へ

君の人生、変えてあげる。 420

 三上先生、シングルマザーなんだよな、いろいろ大変だったんだろうなあ、と思いを巡らせた。
 「2人で、っていうと、変な風に思われちゃうんじゃないか、って心配?」
 「いえ、あの、そういうわけでは…ええ、時間は、大丈夫です」
 返事をしなかったことで躊躇しているように伝わってしまった。
 「それなら、安心して」
 三上先生はゆっくり歩いた。僕はついていった。
 そして職員駐車場に来た。
職員駐車場は校舎の裏にあり、滅多に生徒の姿を見ることはない、と三上先生は言う。

「こっちだよ」
黒のミニバン…これが三上先生の車らしい。
「乗っちゃえばわからないからね」
「まあ、そうですね」
颯爽とハンドルを握る三上先生は出来る女性の雰囲気がある。
…それと同時に、シートベルトによって作りだされる豊か過ぎる胸のシルエット…思わず唾を飲み込みそうになる。

 助手席にはチャイルドシートが固定されているので、僕は斜め後ろからそれを見ることになっていた。
 僕はチャイルドシートの方を見た。
 「さくらちゃん、でしたっけ」
 「そう。覚えててくれたんだ、ありがとう」
「相変わらず元気ですか?」
「元気すぎて困っちゃうくらい。でも、日に日に成長を感じるし、私もこの子のために頑張らなくちゃ、って毎日思うんだ」
そう言う三上先生の顔をミラー越しに見る。
とても充実してる、いい表情だと思った。

「大変とか、悩みとかってありませんか?」
「特にはないかな。もともとあまり深く考えたりしないし…」

三上先生は少し黙って、信号待ちの時に、ふと口を開いた。

「酒本くんは…年上の女の人って、好き?」

 僕は、なんと答えていいか迷った。
 もちろん、嫌いなわけはない。僕の頭には、菜々子先生と二人きりになったときのことが甦ってきた。
 でも、ストレートに「はい、好きです」と言うと、身の周りのクラスメートとかを否定することになってしまわないか…

 「はい。僕が…ええと、仲良くなった女性は、同年代か、または、年上です」
 佐智子先生はちょっと笑った。
 「酒本君の年代ならそもそも年下はあんまりいないかもね」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す