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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 419

……ううむ

彼女の質問は鋭い。まあ、そう聞かれることもうすうす想像していた。
それを公約にしても、最終的に決めるのは学校なわけだ…

「まずはそれを学校側に打診する。より良い涼星を作るために、僕は最大限の努力をしていきたいと思っている」
と答える。

 「ありがとうございます」
 その子は座り、他に何か言う人は特におらず、5組訪問は終わった。

 「さっきの回答、100点満点と思うよ」
 凛ちゃんがそう言ってくれた。ほっとした。実は結構緊張していた。 
 教室を出る僕達を、あとから可憐ちゃんがすこしついてきた。
 「たっくん、安心して。さっきみたいな質問が出るのは、反対だから、とかじゃなくて、不安な人がまだまだいるから」
「そうなんだ。僕もちょっと不安で、あの答えが正しいのかわからなくて」
横で「大丈夫!」とみさちゃんが胸を張る。

「私もビックリしたよ。彼女…大橋さんが自分からああいう意見を言うなんて思わなくて」
「そっか、彼女とはまた違う機会に話してみたいな…」

 「うん、大橋さん、大橋佐和さん…たしか、どこか文化系の部活やってたと思うんで、そこに行けば会えると思う。確認して後で連絡するよ」
 「ありがとう」

 「ところで、可憐ちゃん」
 みさちゃんが可憐ちゃんに問いかける。
 「6組の、明智さんって、もう来ている?」
 そう、数日前に、休んでいる、っていう話を聞いて、その後の情報が無かった。
 
「大丈夫。もともと身体の弱い子なんだけど、大事をとってって形でね。今日もちゃんと来てるから安心して」
「そっか。ありがと」
「まあ、あの6組だからね。精神的にきついかもしれない」

ここまではすごく順調に思える。
午後の授業を終えて、帰ろうと靴箱のところまで来ると、

「酒本くん?」
「はい?」

いつだかの保健体育の授業でお話を聞いた三上佐智子先生に声をかけられた。

「ちょっと時間あるかな、酒本くんとはいつか、2人で話したいこと、いろいろあったんだ」

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