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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 418

 後ろの廊下を、梨香ちゃんが通りかかる。
 「あ、ええと、たっくんさん、今日は、会えて、うれしかった、です」
 梨香ちゃんはそういってすぐにドアの向こうに消えた。
 「次の機会には、梨香のことも、よろしくね」
 「えっ、桃花ちゃんのように??」
 「それは…本人が、望むなら、ね」
 胡桃ちゃんはニヤッと笑って言った。

 帰って遅めの夕食を食べてすぐに寝た。

 翌日、9月30日 火曜日。
 9月も終わりか…この学園に来た1日が遠い昔のような気がする。本当に濃い一ヶ月間だった。

 「今日の昼は、4組と5組行くよ」
4組は渚ちゃん、5組が可憐ちゃんが委員長を務めるクラスだ。
噂で聞く分にはこの2クラスは僕ら寄りになってきたという話なので、またリラックスして臨もうと思う。

「まあ落ち着いてやりましょう」
「そうだね」
みさちゃんからも笑顔で言われた。

「今回は応援部隊誰が行く?」

 そのあたりは応援団長の胡桃ちゃんが調整してくれていて、今日は凜ちゃんが来てくれた。

 昼休み、手早く昼食を済ませて4組へ。
 4組はさらっと終わる。宿泊研修の時に仲良くなった沙奈恵ちゃんや紗枝ちゃんがにこっと笑う。僕も笑顔を返す。

 5組へ。
 実は、5、6組があるフロアに行くのは初めてだ。
 「ちょっと緊張する」
 「うん、ちょっと雰囲気違うように感じるかもね」 
5組はまだいいのかもしれないけど、やはり6組…子愛さんの存在が近寄れないというか、後ろ向きな気持ちを引き起こす。

「前に進むことが大事」
付き添いで来ていた綾ちゃんが言う。
「うん」

5組の教室へ。
中に入ると温かく拍手で迎えられた。

 4組では渚ちゃん、他のクラスを回っていたのかいなかったがここでは可憐ちゃんはいた。
 教室の前に立つと、この子も宿泊研修で仲良くなった里枝ちゃんと目が合った。

 一通りスピーチと応援演説が終わった後、後ろの方から手が上がった。
 「あの、質問なんですけど…」
 小さい声。
 「どうぞ」
 その声の主が立ち上がった。低めの背。長い黒髪で、下を向いているので表情があまり見えない。

 「『女子クラスを作って、希望する人は行けるようにする』って言ってますが、実現すると思いますか?」


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