君の人生、変えてあげる。 397
ドアが開いた。
一瞬、海里ちゃんと有佳ちゃんの手が止まったがすぐに再び動き始めた。
「おはよう」
「おはよう。ここでやってるの?」
律ちゃんと奈緒ちゃんだ。来たのが、すでに一緒に同じ部屋で夜を過ごした人だったから、別にお互いに気まずい空気にはならなかった。
「たっくんが、教室でだと、ちょっと気になる、って」
「うん、選挙前だし…」
海里ちゃんの説明に、僕が補足した。
「そっか、それでいいんじゃないかな」
律ちゃんが言い、奈緒ちゃんがその後ろでうんうんと頷く。
「たっくんも我慢のし過ぎはよくないしね」
「僕は別に…」
「ふふっ、おっきくなってきたよぉ」
海里ちゃんが嬉しそうに僕の立ち上がったモノを見て言う。
「たっくん♪」
奈緒ちゃんが近づき、唇を重ねる。
海里ちゃんは僕のを咥え始めた。
有佳ちゃんは片方の手で僕の肛門から袋の後ろにかけて刺激しながら、もう片方の手で僕のシャツの下から手を突っ込んで僕の乳首を交互に刺激し始めた。
“あ、出そう”と思い、咥えて先端を刺激してくれている海里ちゃんにそう言おうとしたが、奈緒ちゃんは唇も舌も離してはいない。
(あっ)
我慢できず、海里ちゃんが咥えている先から熱いモノが放たれてしまう。
「んっ」
少しだけ目をつむって、海里ちゃんがそれを受け止めた。
「ちょうどいい感じ?」
「もうすぐ時間だね」
奈緒ちゃんがようやく離れると、始業5分前のチャイムが鳴った。
律ちゃんはトイレの個室から出てきて、奈緒ちゃんは本来の目的であったろうトイレの個室に入った。律ちゃん含む4人で教室に戻って、それぞれ席に着いた。
胡桃ちゃんが、さっきメッセージ送ったから読んどいて、のようなことを言った。実は、山にこもっていた的な週末だったこともあり、グループチャット含め、まだ読み切れていないメッセージがある。
胡桃ちゃんのは、さっき送ったばかりで、二つのうち一つは「クラス回り、今日昼休み後半に、二組と三組行ける」とあった。
他を読む前にホームルームが始まった。
ホームルーム中に、綾ちゃんからクラス全員に
「昼休みの最初の方に、三島渚さんと一条可憐さんの生徒会役員立候補のクラス回りがある」
と連絡あった。
ほかのクラスの仲間ももう動き始めてる、と知り、僕はちょっと気持ちを引き締める。