君の人生、変えてあげる。 396
「ありがとう、胡桃ちゃん。立候補するのにそっちにまで頭が回ってなかった」
「いやいや、たっくんをサポートするのが私の役目だもん。それとさ」
胡桃ちゃんは僕に近づいて、周りには聞こえないように囁いた。
「今日の授業後、時間ある?」
「ああ…まあ…」
「たっくんと2人でまた…ダメかな?」
「あ、うん、もちろん、いいよ」
胡桃ちゃんと、二人で、と思うと、あの、ここに来て三日目の、強い西日の中でのシーンが頭に甦る。あれは、今月の出来事なのにずいぶん昔だったような気がした。
「おはよう」
海里ちゃんが横から来て頬にキスする。宿泊研修の翌日以来、教室の中でも「常識の範囲」内でのスキンシップが行われてきた。海里ちゃんは毎日のように唇か頬にキスしていた。
胡桃ちゃんも、挨拶しか交わさなくてもそんな感じだったが、今日は改まった話だったからか、放課後の話がえるからか、何もしなかったのだった。
「常識の範囲」といっても、週末の「スキャンダルに注意」という話がちょっと気になった。
「おはよう、海里ちゃん、あの、それ、うれしいんだけど、よく考えるとやっぱり教室で、って、見られたらまずいかも」
「じゃあ見えないとこ行こう…胡桃、もう話は終わった?」
「うん…」
僕は、海里ちゃんと、後ろにいた有佳ちゃんにトイレに誘導される。
確かに、トイレには入り口にドアがあるから、用があって開ける人以外には見えないし、ここを使うのは基本的に一組か二組の人だけだ。
ちょうど都合の良い?ことに、僕ら以外には誰もいない。
「朝からごめんね」
「別に。気にしないでいいよ」
「じゃあ…」
海里ちゃんが僕のズボンのベルトをスルスルと外していく。
僕は海里ちゃんを抱きしめながら豊かな胸を揉む。
「教室じゃさすがにここまでできないよねえ」
海里ちゃんはトランクスの上から膨らみ始めた僕のモノに触れる。有佳ちゃんは後ろの近いところにいてやはりトランクスの上から僕の尻に触れている。
「ここで何か、こういうことしたことあった?」
「いや、まだない」
歩ちゃんと個室に入ったことならあったけど、本当に一緒に入っただけだったから、カウントされないだろう。
歩ちゃんには冗談半分だろうか
「たっくんとここでする時が来るのかも。まあ、その相手が私とは限らないけど」
と言われたが、まさか、本当にやってくるとは。
「脱がしちゃうね」
「う、うん…」
海里ちゃんがトランクスを脱がし、有佳ちゃんは相変わらず僕の尻をやんわりと揉み続ける。
「朝から元気だね」
「なんか、ごめんね…」
「たっくんだって男の人だもん、私が、たっくんを元気にさせることができて嬉しいんだ」