君の人生、変えてあげる。 386
じゃあ僕も何か…とは思うけれど、勝代さんのフェラがあまりにも気持ち良過ぎて、勝代さんも蕩けそうな表情で咥え奉仕し続けていて、どうすることもできない。
(このままでいいよ)
勝代さんは僕にそう視線を向けていると感じた。
今にも発射してしまいそうな勢いが下半身に立ち上ってくる。
「あ、あの、僕、イキそうです」
「……」
“いいよ”と言ってもらえたような気がした。それを裏付けるように、勝代さんの舌はより激しく僕の先端を刺激していった。
そして、僕は、勝代さんの口の中に、発射していった。
ドクドクと放出されていく熱い塊を、勝代さんは一滴残らずこぼすことなく受け止めていく。
少し眉間に皺が寄ったが、それでも僕のそれから唇が離れることは一切ない。
「んっ……んっ…んくっ」
「勝代さん…」
「ちょっと苦い…でも、好きな人を最後まで導けるのって、いいかもね」
勝代さんは口で受け止めた液をすべて飲み込んでくれたようだった。
そして、二人でシャワーを浴びたあと、勝代さんはメイクを手伝ってくれて、改めてどう見ても女性の姿に戻った。
「バス停の場所、分かるかな」
「はい」
「今からゆっくり歩いて、ちょうど駅行きのバスだから。私はそのあとのバスで帰る」
そう言うと勝代さんは自らの化粧に取りかかった。
「では、お先に失礼します」
軽く勝代さんに向かってお辞儀すると、メイクしながら片手をあげ、微笑んだ。
この2日間の間で、勝代さんとの距離はずいぶん縮んだ気がした…いや、すっかり深い仲になった、というべきなのか。
駅で電車に乗って、行くときに乗った駅で降りると、歩ちゃんが待っていた。
「部長からたっくんを迎えに行って、って言われてね」
「僕もこの格好で家に帰るのはさすがにね」