君の人生、変えてあげる。 381
「なんかすいません、朝からこんな…」
実際に見られると恥ずかしい。
「いいの。なんだか、ちょっと嬉しいな」
勝代さんは可愛く微笑んで僕にキスをした。
「今日はどうしましょうかね…」
そう聞こうと思った瞬間、勝代さんに抱き締められた。
「その前に、一回…出しとく?たっくんもこのままじゃ辛いでしょ」
勝代さんは起き上がり、躊躇無く服を脱いでいった。
僕もそうした。
そして、もうそうするのがあたりまえになっているかのようにどちらからともなく互いに抱きしめあい、舌を絡ませ合った。
そのあと挿入になるまでにそれほど時間はかからなかった。
勝代さんが「今度は私が上になりたい」というので、その希望通りに一つになった。
悶えながら腰を振り、豊かな胸がゆっさゆっさと揺れるさまは壮観だった。
僕も途中から身を起こし、その胸に吸い付いてお互いに快楽に導かれていった。
「……すごかった」
「はい」
「朝からごめん……たっくん、ありがと」
「いえ、勝代さんがお願いしてくれば、身体が続く限りは」
少し時間がかかったが、一緒に朝食を作って食べる。
どちらも半分くらい食べ進むと、勝代さんはふと。
「たっくんは、自分から上になるような女の子は嫌?」
「えっ?どうしてですか?」
正直、女の子が上になってはいけないなんて思えない。
でも勝代さんは何だか不安げで。
「だって、その…女の子が自分から男の人の上で腰を揺らすなんて…って思う男の人もいるし…はしたないって思われてないか不安だったの」
「そんな事無いですよ。それを言ったら僕なんか…
それに、さっきの勝代さんは言葉にできないほど素敵でした。ああいうのを嫌うような男はさっさと振ったほうがいいですよ」
「本当!良かった〜。女性向けの情報サイトに載ってたの。実は女性が上になったほうがお互いに気持ちよくなりやすいって」
「あ、なんか、それは、分かるような気がします」
確かに、男が上だと、女性側は動けないから、気持ちいいかどうかは男側の動きにかかっていることになる。
僕は、これまでちゃんと相手を気持ちよくできていただろうか?
それに、男が上だと、射精までどう長引かせようか、ということをどうしても中心に考えてしまう。これは相手にできるだけ長く、と思いつつも結局は自分中心なことかもしれない。
まずは、これからは、なるべく女性側が上になるように勧めてみようかな、と思った。
「どうしたの?」
僕は下を向いて考えている状態になっていた。
「あ、いえ、何でも無いです」