君の人生、変えてあげる。 380
「うああぁっ!なんか、頭の中、爆発したみたぃ…」
勝代さんは、自分の脚では立っていないようにふらっとした。僕はしっかり支える。
勝代さんはしばらく、動きも声を出しもしなかった。僕はただ、全身で、もちろん挿入している部分でも、勝代さんのぬくもりを感じていた。
そしてその時はほどなくしてやってくる。
「そろそろ、僕も…出しますね」
「お願い」
「全部、いきます」
繋がったまま、勝代さんの中に熱いものを放出した。
「あったかい…幸せ…」
「勝代さん、愛してます」
「それ、私にいう言葉?」
「えっ?」
「それを言ってほしい人はたくさん居ると思う。でも、だからといって、安売りする言葉じゃないよ」
「…すみません」
「でも、うれしいよ。ありがとう」
勝代さんは振り返ってキスした。
しばらく二人でそのまま横になっているとだんだん寒くなってきた。
「さすがに夜も遅くなってくると寒いからね」
勝代さんがエアコンのリモコンを手にとり、暖房をつける。
2人で寝転がっている場所に暖かい風が当たるようになる。
「たっくんも、だいぶ学校生活に慣れたみたいだね」
「ええ」
「次の生徒会選挙も一緒に頑張ろう…そしたら、またココで2人でゆっくり…」
「ええ、また、ぜひ」
そうして僕たちはしばらくの間もう一度抱きしめ合った。
その手をほどいたとき、勝代さんは布団を出し始めた。
そのまま、僕たちは一つの布団で眠りについた。
目が覚めると、外は少し明るくなっていた。
9月28日 日曜日。
「おはよう、たっくん」
すぐ近くに勝代さんの顔がある。
「おはようございます。もう起きてたんですか?」
「私もちょっと前に起きたところだよ」
僕たちはどちらからともなくキスした。
「ねえ、やっぱり、男の人、朝起きたときってほんとに準備できてるんだね」
僕の、朝膨らんだ場所は、布団の中で勝代さんの体のどこかに、服越しにだが当たっているようだ。