君の人生、変えてあげる。 371
「どうぞ♪」
「ありがとうございます」
交わって…それが契機になったのだろうか、勝代さんが急に表情豊かな人になった気がした。
景さんの時もそうだったけど、僕がきっかけになったのなら、嬉しいことだと思う。
「背中、流してあげるね」
「はい」
正面に大きな鏡がある。
勝代さんの、素晴らしい体が映し出される。
また股間が熱くなってしまいそうだ。
その場所は目に見えるくらいに変化していったが、勝代さんはまずは敢えて何も言わないでいてくれた。
勝代さんは、その場にあったタオルに石鹸をつけて僕の背中から柔らかく洗っていく。
「ちょっと前まで、こんな風にしているなんて、思わなかった。夢みたい」
「夢じゃないですよ。僕も、とってもうれしいです」
勝代さんの手は僕の上半身を洗いおわり、その膨らんだ場所に差し掛かった。
「また、すごくなってるんだね」
「はい…」
「なんか、不思議だよね」
勝代さんは膨らんだ僕のを見てちょっと首を傾げながら微笑む。
「男って結構、節操ないというか、女の子の胸とかお尻とか見てしまうとすぐに反応しちゃうんですよね…それで1人で妄想することもあるんで」
「男も女も一緒かもね。私だって大差ないよ」
僕は、さっき勝代さんがオナニーしていると言っていたことをちょっと思い出していた。
「周りの人が充実しているように見えて、自分だけ妄想で、いやだな、ってちょっと思っていた。でも、それも今日でおしまい!」
勝代さんはタオルを置き、素手でその膨らんだ場所に手をかけ、ゆっくり上下するように動かした。
そして勝代さんは僕の背中に密着に近いくらいに近づいた。
「やっぱり、私のことも洗いたいとかって思うの?」
「いや、まあ、その……」
否定しようとしても、勝代さんには見透かされているような気がした。
僕は黙って頷く。
「そうだよね、男の子だもんね」
「なんか、すいません」
「いいよ。私も……そうだから」
勝代さんと場所を入れ替わる。
真っ白で滑らかな背中に、泡立てたスポンジを滑らせる。