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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 353

 柚乃さんは、両腕を組んでちょっとため息をつくような動作をした。
「うーん、それは…ある意味子愛の自業自得的な部分もあるんだけど…」
 柚乃さんはまたお茶を一口飲んだ。
「もともとなんでもできる子だから、子供の頃から周りの同年代の男子が子供っぽく見えていたみたいで、ばかにするように接していた」

「子愛さんって、もともとは普通に共学の小中出なんですか?」
「うん、私もそうだけど、その時は親の方針なんてなかった気がするし」
「その時に周りの男子といざこざがあったと…」
「そうね…子愛も、私も男の子より背が高いし、子愛は性格も男の子っぽかったから、余計に喧嘩になるというか…しかも勝っちゃうことだってあったし」

確かに、子愛さんは僕よりもずっと背が高い。
柚乃さんはさらに高いような気がする。まるで雑誌やテレビのモデルのようだ。

 「小学校とか中学校の初めの頃はまだ、ある意味、よかった。本当に子愛にはかなわない、って…少なくとも表面的には…まわりは思ったからぶつかることは多くはなかった。中学も後半になってくると…まわりの男子もだんだん体も大きくなって、子愛も今までの態度のままではなかなか難しくなった」
柚乃さんの話は続く。

「子愛の態度はそれでも変わらない…意識だけは変えるつもりはないから当然なんだろうけど…それで、子愛自身に身の危険が及ぶことになる」
「まさか…」
「性的なものはないけど、殴られたりしたことは数回あった。酷い傷を負って帰ってきたこともあったから。子愛がここを選ぶと決めたのもこの頃だと思う」

「女子に酷い傷を負わせる男子がいるなんて、酷い中学校だったのね」

飛鳥ちゃんが言うと、海里ちゃん達も「そうよね」と頷いた。

「私も女だからこれを言ってはいけないのかも知れないけど…子愛が自分から男子の土俵に上がりこんで争うのも問題があったのよね。クラスの和を乱したりする男子に遠慮なく注意や叱責をしていたし、男子からすると女子扱いしてたら手に負えないほど気が強いから、男子も凶暴になる。それでいて殴られても引かないガッツがあるからさらにいがみ合うようになって…あの子、男に生まれてたら殴り合いになるような男子のうち何人かとは親友になれたかもね」

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