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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 340

「それは…大丈夫でした?」
「うん、日中はいないけど朝夕中心に警備員さんが回ってるし、ポケモン捕まえに来た人なら一緒になって話し込んだりしてたしね」

景さんが楽しそうに笑う。
こんなに表情変わる人だったかな、でも以前より増して魅力的な人に見える。

「まあ、中にどうぞ」
「お邪魔します」

部屋に入ってまたびっくりなのが、淡いピンクの壁紙とベッドの周りに並んだぬいぐるみの数々。
景さんって普通の女の子らしい可愛い趣味あるんだな…と思うのだった。

 景さんは電気ポットを持った。
「コーヒーか紅茶飲む?」
「ありがとうございます。コーヒーがいいです」
 景さんはコーヒーサーバーにお湯を入れはじめた。

「それで、寮の紹介なんだけど、まず、こないだちょっと言ったけど、寮の自主的規則を変えて限定的に男子も入れるようになった、ところだから、入れないフロアがあるのはごめん」
「それは別に。入れてもらえるだけでうれしいですよ」

「今寮生の方は全部で何人いるのですか?」
「私を含めて8人。3年が2人、2年が4人、1年が2人」
「なるほど…」
「寮生と一緒なら部屋に入ってOK。それ以外をうろつくのはやめた方がいい」
「はい」

「食事とか…」
「みんなで食堂みたいなところで食べるよ。お風呂やトイレも共用。ただまだこっちは男子の受け入れ体制が整ってない。特にお風呂はね」

 「お風呂、この人数だから、鍵をかけて一人ずつ入るのも微妙だし。最終的には時間帯で分ける感じかなあと思ってる…これはまだ正式な話じゃないけど、学園側は共学化してもこの寮をできればほとんど改修しないで男子も住まわせようと考えているみたいで、多分お風呂はひとつをうまく分けて使っていくと思うんだ。でも、まだあまり近い問題って考えている人は少ない。あ、もちろん、たっくんがここに本当に住もうと決めるなら適切に決められると思うけどね」
表情豊かで饒舌な景さん。
最初に会った時に比べるとガラッと人が変わったような気がして面白い。
さりげなく僕のことを「たっくん」と呼んでいるのは嬉しい半面、ちょっと照れる。

「そうやって配慮してくださるとうれしいです」
「実家からそう距離あるわけじゃないでしょ?」
「まあ、寮はちょっと考えてはないですけど」

「選挙の事だけじゃなくて、いろいろ話ができたら私は嬉しいかな」

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