君の人生、変えてあげる。 320
だから、こうして家の風呂に誰かと入る、ってことはかなり新鮮なことだった。
「香里ちゃん」
「えっ?」
僕たちは顔を見合わせた。とても近かった。僕たちはどちらからともなく、キスした。
「なんか、ずっとこうしていたい気もする…でも、ダメだよね…」
「いや、僕は全然…大丈夫だけど…?」
いきなり香里ちゃんからそんなことを言われて、頭の中は?マークがいっぱいになってしまった。
香里ちゃんはちょっと驚いた顔をしたけど、すぐ笑顔になって
「たっくんは誰にでも優しいもんね」
「そうかな…?」
「そうだよ…今は、甘えちゃおうかな」
そう言って香里ちゃんはまた唇を接する。
「ねぇ、もう一回、ヤッて」
「うん、いいよ」
幸い、僕のソコも、もう一回の準備は、あった。
湯舟から上がり、借りたバスタオルで拭いて、お互い何も身に付けずに香里ちゃんの部屋に戻る。
お互いにその気になっていたから、部屋に入ったらその行為に至るまでは早かった。自分でも驚くくらいに。
先に部屋に入った香里ちゃんを背後から抱きしめ胸に手を伸ばす。
お尻には元気を取り戻した股間を擦り付けながら香里ちゃんの身体に火をつけていく。
香里ちゃんは我慢することなく、甘く切ない声を上げる。
そして香里ちゃんは僕に来るよう促すようにベッドに向かい、そのまま倒れ込んだ。
僕は、その流れから、香りの背後から覆い被さる感じになった。
「重くない?」
「全然。たっくんを、感じられて、うれしい」