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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 310

香里ちゃんにやっと笑顔が戻る。

「ありがと。帰りまでには送るから、ちょっと待っててね」
「うん」
どんなメッセージなんだろう。ちょっと気になる。

教室に戻って午後の授業。
香里ちゃんのメッセージがどういう内容なのか気になって上の空になりがちだが、何とか集中。

5限目が終わった直後にその時がやってくる。

『たっくん、今日、授業終わったら時間ある?2人で一緒に帰らない?』

 このあとは情報の授業で教室移動があり、まわりの雰囲気からもう行くところだったので、僕はコンピューターの部屋に着いてから返事した。
 「メッセージありがとう。うん、一緒に帰ろう」
 返事が来たと分かったときにはもう授業が始まっていたので、授業が終わってから読んだ。
 普段あまり使わない門で待っている、ということ。

 この門は一度だけ使ったことがある。
 環境ボランティア部の見学の時に雑木林に行ったときの門。
この裏門みたいな場所は普段使われていないようだが、多少距離がかかるだけで特に問題はない。

授業が終わり教室に戻り帰り仕度する。
先生の話も数分で終わる。
少し時間を置いて待ち合わせ場所に向かうことにした。

 この門に来てしまうと、誰も通らなかった。隠れて待ち合わせるにはちょうどいい場所なんだ、と思った。
 そのあたりの外の風景を眺めていたりすると、数分で香里ちゃんは来た。
 「お待たせ、たっくん」
 「全然待ってないよ」
 「ありがとう…忙しいでしょ。来てくれて、ありがとう」
 「忙しくなんてないよ。誘ってくれてありがとう」
 「…じゃあ、行こう」

 香里ちゃんはその門の鍵を外して開き、僕たちが出ると鍵を元に戻した。

 香里ちゃんは少し前を歩いていく。そのうちこの前の雑木林の前を通る。ここまで会話がなかったこともあり、僕は、ここには環境ボランティア部の見学で来たことがある、と言った。
「見学したんだ」
「うん、まあその時は部活というより6組の委員長のみっちゃんと話がしたかったってのもあるんだけど」
「ああ…みっちゃんにも会ったんだ」
「仲いいの?」
「あの子も初等部から一緒だから…とてもいい子なのに、どこかネガティヴというか、暗いっていうか…」

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