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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 301

 海岸で3人の小学校低学年くらいの子がゴミを拾っていた。
 「うん、小説でもその学校は小さい子供がメイン、みたいなこと書いてあったかも」
 飛鳥ちゃんが言う。
 
 「おにーちゃん、おねーちゃん」
 一人の男の子が、両手にゴミを持って話しかけてきた。
 「うみのゴミって、10このうち7こが、川からきたんだって」

 「へえ、そうなんだ」
「偉いね〜、お休みの日にみんなで」
飛鳥ちゃんが隣にいた女の子の目線までしゃがみこんで見つめながら頭を撫でる。

「私たちも何か考えないといけないかな」
「明智のみっちゃんがいるサークルの活動にも通ずるところがあるのでじゃないかな?」

 「そうかもしれないね」
 「こんどまた行ってみようかな」
 「そのときは…私も誘って」

 僕達はその建物を背に海岸を歩いて行った。
 「たっくん…」
 「え?」
 「えっと、もうこの学校には慣れたかな?」
飛鳥ちゃんが尋ねる。
隣に並んで歩いて、そっと手をつないでくる。
僕も少し戸惑ったけど握り返す。

「うん、だいぶ慣れた。今は毎日充実してるよ。これもみんなのおかげだよ」
「良かった」
砂浜を一望できるちょっと小高い場所に来た。

 人はほとんど見えなかった。少なくとも近くには誰も居ない、
「電車ですぐ来られる場所に、こんな景色の所あるって、知らなかった」
 僕は独り言のようにそう言って、景色を眺めた。
 隣にいる飛鳥ちゃんが、少し近づいたような気がした。
 「たっくん、なんか、いろいろ勝手に決めちゃって、迷惑じゃなかった?」
 「勝手に、って?」
 「たっくんと仲良くなりたい、多くの人にチャンスを渡そう、とか…」

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