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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 4

―さて、翌日。
今日から本格的に2学期の授業が始まる。
編入前にもらった、この学校で使う教科書をロッカーにまとめてしまう。
「よっ!たっくんおはよっ」
「あ、胡桃ちゃん、おはよう」
茶髪のショートカットの活発的な女の子・千葉胡桃ちゃん。
僕のクラスのムードメーカー的存在だ。

「今日からたっくんも一緒に授業受けるんだねー」
「そうだね」
「たっくんって勉強できそうだなー」
「まあ、人並みにはね」
「あー、そうだ。たっくんって、水着持ってないよね?」
「あー、そうだね」
9月といっても、まだ暑いから、水泳の授業はある。
(私立らしく室内温水プールなのだが)
…といっても、僕は水着はおろか体操服すら持っていない…まあ、見学だろうな。

 「ここは温水プールがあるくらいだから、水泳の授業は多いよ」

 水着…
 僕は、クラスの子の水着姿をちょっと想像していた。
 普通のスクール水着なのだろうか…

 そういえば、昨日案内してもらった中に「女子更衣室」は、まったく見た覚えがなかった。
(男子トイレは、あった。現に使った)

「ねえ、胡桃ちゃん…更衣室ってどこにあるの?」
「更衣室はないよ。女子ばっかりだったから教室で着替えてたんだ」

「えっ…そうなの?水着も?」
「うん、水着も」
「ここからプールって、結構歩くじゃん…」
「もちろん水着のままじゃ歩かないよ。さすがにそれは先生から怒られるし。上にジャージを着て、プールまで移動すればいいんだよ」
「そ、そう…」
「まあ、でもたっくんはジャージが届いてないよね…今日は見学じゃないかな」
「まあ、そうだろうね」
胡桃ちゃんとそう話しているうちに、チャイムが鳴ってみんな席に着く。
これから授業が始まる。
(体育は3時間目だ)

授業中も体育や水泳の授業のことを考えてしまい上の空になりがち…
そこで何度も邪念?を振り払って集中する。
授業のほうは、担当する先生が若い女の先生で、優しそうな人だったので、うまくやっていけるかもしれない。
(飛鳥ちゃんが「どの教科も優しい先生だから」と言っていた)

2時間目(古典)の授業が終わり、これからみんなが着替えるのだろう。
ここは紳士として、着替えは見ないで外に―
「たっくん、どこ行くの?」
律っちゃんに気づかれた。
「い、いや、みんなこれから着替えるんでしょ?僕、男だから、みんなの迷惑にならないよう…」

「えー、そんなことないよー」
「気を使わなくていいよ、たっくん」
「別にたっくんだったら見られてもいいかなー?」
…みんなの意外な反応に驚くほかない…


“女子が水着に着替える時は、女子同士であっても全裸にはならない”
と、何かで読んだことがあったが、それはその通りだった。
 
 みんな、タオルとかで大事なところはうまく隠している、のだが…
 
 下着姿は、誰も隠さなかった。

 目の前に、三十人以上の下着姿の女子!これは、僕の大事なところも、反応せざるを得なかった。
 僕は、顔を赤くして、下を向いた。

「どうしたの?女子の下着姿って、見たことない?」

 薄いピンク色のブラジャーとパンティー姿の胡桃ちゃんが近づいてきた。

「えっと、あの…」

 胡桃ちゃんは、くすっと笑って、僕の下の方に視線を向けながら、小声で言った。
「もしかして、そこ、反応しているの?」

 僕は、ますます、顔を上げられなくなった。
「大丈夫よ。健康な男の子なんだから、それは当然よ。むしろ、なんとも思ってもらえない方があたしにとってはショックだな…さあ、堂々と、顔を上げて」

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