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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 299

 “私も明日は暇。うん、会えたらうれしい”
 その後何回かのやりとりで明日の待ちあわせ場所が決まった。
 そのあたりで、眠くなってきた。今日は運動して特に疲れていたから…

 気がつくと日曜の朝だった。電気つけたまま寝てしまっていた。
さすがに身体を動かした後はよく寝れる。
しかしこれはちょっと…もっと気を付けないとな。

飛鳥ちゃんにロクに返信しなかったので一応確認すると
「おはよう、今日楽しみにしてるよ」
というメールがあった。
僕も、と返して起き上がり、着替えて朝食をとる。

 そしてシャワーを浴び、母さんに「昼と夕食はいらない」と言って、待ちあわせ場所の駅前の喫茶店に向かった。
 9月も下旬に入ったがまだ暑い。外での待ち合わせにしなくて正解だった。
 “暑さ寒さも彼岸まで”
 そんなフレーズを思い出した。
 あと数日で、暑さは終わるのかな…

 「ごめん、待った?」
 「全然。まだ待ち合わせ時間じゃないし」
 
飛鳥ちゃんは水色のTシャツにデニムのパンツというラフな格好だった。
正直、もっと女の子らしい服なのかと思ったけど、これはこれで可愛い。

「誘ってくれてありがと」
「いや、僕も今週末は暇でね」
「今日はいいけど、たっくんもたまには家でのんびりすることも大事だよ」
「うん」

 「なんか、たっくんと落ち着いて2人で話すのって久しぶりな気がする」
 「そうだね」
 飛鳥ちゃんにもアイスコーヒーが運ばれてきた。
 それからしばらく、何ということのない話が自然に続いた。
 「ねえ、今日どこか行きたいところある?」
 僕は実はその質問を恐れていた。会うということと、待ち合わせ場所とかだけ決めて寝てしまったのでそのあとのことを決めていない。今朝これまでも考えたのだけどうまくまとまっていなかった。
 「ごめん、実はあまりまとまってなくて」
 「じゃあ、海見に行こうか。もうすぐ夏終わっちゃうし」

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