君の人生、変えてあげる。 293
梨奈ちゃんは片手で探ってシャワーの蛇口をひねった。
暖かいお湯が抱きしめあう僕たちの上から降り注いだ。
梨奈ちゃんは小声でささやく。
「終わってからしばらくはシャワー使う人いるから、ここもシャワー出しておけば変に思う人はいない。外からのシャワーの音が無くなったら、もう誰もいない」
その言葉はもう、ここでしようというサインだった。
直後梨奈ちゃんは唇を重ね僕の背中に腕を回す。
興奮するソレが海パンの中でさらに立ち上がる。
「たっくん、いいよ…」
掠れた声が耳元にかかる。
梨奈ちゃんの水着の肩紐を一気に抜き取り、その肌に触れた。
小ぶりだが弾力ある梨奈ちゃんの胸の感触が僕の胸に広がった。
しばらくの後、梨奈ちゃんはもう下半身しか被っていない水着を自ら床に落とし、より下半身を擦りつけるような動作をしてきた。
僕も、片手で海パンに手を掛けた。
お互いの吐息がかかる。
あまり聞こえてしまうのはまずいと思いシャワーの勢いを強めた。
僕は海パンを下ろし、梨奈ちゃんのソコと自分自身を擦り付け合う。
「ああ、たっくんのすごい…いいよ、入れて、お願い」
「梨奈ちゃん…!」
一つになろうとした瞬間、別の声が耳に入り、思わず動きを止めた。
「ああっ、あんっ…」
「はあっ、ああっ…」
1人はおそらく藤井さん、もう1人は誰だろう?
僕らがその行為をしているのを聞いて、1人で致しているのだろうか。
「どうしたの?」
動きを止めた僕に梨奈ちゃんは尋ねる。
「いや、声が聞こえて。2人いるみたいな」
僕は小声で答えた。
「気にしないで。ここでは、たまにはあることだから」
梨奈ちゃんはそう言って、僕の袋からせりあげるように、ソレを導こうとした。
「梨奈ちゃん…」
「私も、それなりの経験はある…あんまり思い出したくないけど…でも、今日は、あとで思い出したいようなこと、お願い…」