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君の人生、変えてあげる。
官能リレー小説 - 学園物

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君の人生、変えてあげる。 30

数学と理科総合に関しては、莉緒ちゃんの助けもあって、スムーズに進められ、だいぶ授業にもついていけるようになって来た。
英語に関しても、飛鳥ちゃんから紹介された奈緒ちゃんにいろいろ聞いてみようか…

5時間目が終わって、休憩時間中にもう一度時間割表に目を通す。
「土曜日もあるのか…あれ」
時間割表の下に注意書きがあり、そこに目を通すと
『土曜日授業は原則隔週で、通常時間割以外の事を行う場合があります。各クラスの連絡に従ってください』

 明日の土曜のことは、帰りのショートホームルームで話があるだろう。

 六時間目、現代社会。
 前の学校では、科目名はこれで、内容は受験につながるようにしていたが、ここは比較的科目名に忠実だった。
 教科書は使わず、プリントが配られた。ニュースになっているような事柄について、先生にありがちな視点にも、ネットにありがちな視点にも片寄らず、みんなで考えていこう、という感じで「覚えないと」という義務感からは離れた授業だった。
 
 そして帰りのショートホームルーム。

 今日、素晴らしい誕生日だった。
 飛鳥ちゃん以外、僕の誕生日を知らないのは当然だな。
深沢先生によれば、明日は通常の授業を行うそうだ。
(第二、第四土曜が休みらしい。ちなみに明日は第一土曜)

帰りの挨拶をして…と、みんな一向に動こうとはしない。
疑問に思っていると
「ふふ、たっくん、今日が大事な日であることは君が一番知っているはずだ」
茉莉菜ちゃん…笑顔が不気味だ…
…茉莉菜ちゃんのお母さんは理事長だった、まさか、彼女…

『たっくん、お誕生日おめでとう!!』
クラスのみんな、一斉に僕に言った…

 一人一つ、飛び散らないタイプのクラッカーを一斉に鳴らした。皆、笑顔で、一人だけ、飛鳥ちゃんだけ、ちょっとすまなそうに。

 前の扉から胡桃ちゃんが入ってきた。いつの間にでたのだろう?手には、ケーキと、16本のろうそくが。
「ほんとは火気はいけないんだけど、特別許可取ったよ」
 茉莉菜ちゃんが得意気に言った。

「…みんな、知ってたんだ」
「ごめんね、お母さんから資料を見せてもらって…たっくんに内緒でみんなで計画してた」
茉莉菜ちゃんが言う。
「ありがとう、こういう風に誕生日を祝ってもらったのは初めてだよ」
「たっくんは大切な仲間だもん、みんなで楽しくお祝いしたかったんだ」
胡桃ちゃんが笑顔で言う。

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